上大岡

上大岡の概要

上大岡（かみおおおか）は、神奈川県横浜市港南区にある地区で、地域の副都心として知られています。上大岡地域は、上大岡西と上大岡東から構成されており、さらに最戸、大久保、港南区の一部も含まれています。これらの地域は一体となり、発展した市街地を形成しています。

現況

上大岡は横浜市港南区の北東部に位置し、鎌倉街道と京急本線が南北に走っています。商業地域は鎌倉街道沿いに広がり、北はガード付近から南は関ノ下交差点へと続く約500メートルほどのエリアに多くの店舗が集まっています。大岡川を挟んで西側には大久保、京急線の東側には住宅街である上大岡東が広がり、磯子区との境には久良岐公園があります。

交通アクセス

上大岡は交通の要所でもあり、鉄道や道路を通じて他地域と良好に接続されています。最寄りの鉄道は上大岡駅で、主要なバス路線も駅周辺から運行されています。

主な道路には、神奈川県道21号横浜鎌倉線や神奈川県道22号横浜伊勢原線があり、上大岡駅前の県道21号線にはバス停留所やタクシー待機場も整備されています。しかし、上大岡駅前の状況は渋滞しやすく、一般車両での送迎は困難です。駅へのアクセスは、細い路地を利用することが多く、特に大久保町の市道は幅員が狭く危険な場所もあります。

主な施設

上大岡には多くの商業施設が集まり、代表的なものには京急百貨店、ヨドバシカメラ、ウイング上大岡、ゆめおおおか、カミオ、ミオカ、パサージュ上大岡などがあります。これらの施設は地域の生活を支える重要な存在です。

また、金融機関も多く存在し、横浜銀行、三井住友銀行、りそな銀行、みずほ銀行などが市内各所に点在しています。さらに、久良岐公園や大岡川といった自然にも恵まれた場所であり、地域の憩いの場ともなっています。

歴史

上大岡は、古くから地域の中心として発展してきました。最古の記録は『続日本紀』に残されており、武蔵国久良郡としてこの地で白雉を捕らえたとの記述があります。また、1170年の保元の乱では、源為朝がこの地に移り住んだという伝説もあります。鎌倉時代には鎌倉道が通り、明治時代には周辺12村が合併し、久良岐郡上大岡村となりました。

昭和に入り、上大岡は横浜市に編入され、さらに副都心としての役割を果たすようになりました。特に、京急線の開通や商業施設の進出が地域に活気を与え、現在のような繁華街が形成されました。

近年では、再開発プロジェクトも進行中であり、さらなる発展が期待されています。特にC北地区においては31階建ての再開発計画が進んでおり、2026年度の着工を目指しています。

上大岡は、古い歴史とともに現代的な要素も併せ持つ魅力的な場所です。地元住民と訪問者にとっても、多様な文化と利便性が共存する活気あるスポットとなっていることでしょう。

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