上海大学

上海大学について

上海大学（Shanghai University）は、中国の公立大学であり、中国教育部と上海市政府の共同によって設立されました。大学の設立は1983年にさかのぼり、銭偉長教授が初代学長として就任しました。彼は「中国力学の父」として有名で、鄧小平から支持を受けて新しい大学教育の理念をぶらさげて設立した大学です。現在、上海大学は中国の重点大学として位置付けられ、QS世界大学ランキングで387位にランクされています。

学校の理念

銭教授が提唱した「大学教育の4つの壁を破り、新しい大学を建設する」という理念は、上海大学の教育方針の基盤となっています。彼の指導の下、上海大学は欧米の教育システムを積極的に取り入れ、単位制や選択科目制を導入し、中国における現代大学教育の先駆者となりました。

エリート育成とリベラルアーツ

上海大学では、エリート育成やリベラルアーツ教育も重視されています。特に、「世界最先端の専門知識を持つグローバルエリートの育成」を目指し、3つの専門グループ、すなわち人文社会科学、経済経営、理科工学に対する重点育成クラスを設置し、毎年入試の上位1％に入る新入生を受け入れています。

さらに、リベラルアーツ教育を導入した「銭偉長学部」を設置しており、こちらでも入試の上位5％の理系新入生が対象です。これにより、専門知識と深い人文科学的理解を兼ね備えた人材を育成することが目指されています。

大学の評価

大学の評価に関して、上海大学はQSアジア大学ランキングでも69位に位置づけられ、その教育水準の高さが示されています。さらに、同大学からは多くの受賞者が輩出されており、国家技術発明賞、科学技術進歩賞、大学科学研究優秀成果賞など、多くの賞を受けています。

教育機関の規模

学校は、理科・工科・文科を網羅した総合大学で、教員と研究者はおよそ3,000人を超え、その中には中国科学院や中国工程院のメンバーも在籍しています。図書館には357万冊の蔵書があり、学習環境も整っています。

学部と研究科

上海大学は多様な学部を持ち、理学、文学、法学、情報工学など20の学部、58の専攻科目を有しています。また、研究科では100の修士課程をはじめとした博士課程やMBAプログラムも提供しており、先進的な研究が行われています。

研究所と国家重点学科

多くの研究所が設立されており、例えば、上海市応用数学と力学研究所、上海生物医学工程研究所などがあります。さらに、冶金、機械電子、力学などの重点学科もあり、質の高い研究が進められています。

まとめ

上海大学はその設立以来、新しい大学教育の形を追求し続けています。エリート教育を通して、国際的に通用する人材の育成に努めており、今後もさらなる成長が期待されます。上海大学は、教育、研究の面だけでなく、社会貢献にも重点を置いて取り組んでいる優れた教育機関です。

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