上野の森美術館

上野の森美術館について

上野の森美術館は、東京都台東区の上野公園に位置し、フジサンケイグループが運営する私立美術館です。この美術館は、上野公園内に点在する美術館・博物館の中で唯一の私立であり、日本の美術団体としての歴史を有しています。

歴史と設立

美術館は1879年に設立された公益財団法人日本美術協会に端を発し、1972年にフジサンケイグループによって正式に開館しました。上野公園のシンボルでもある西郷隆盛像の近くに位置しており、訪れる人々に親しまれています。開館以来、常設展示をもたず企画展や特別展に特化した運営を行っており、その運営スタイルは六本木にある国立新美術館とも共通しています。

展覧会の特徴

上野の森美術館では公募展や国内外の美術館と連携し、特別展を多く開催しています。特に、1983年からは「上野の森美術館大賞展」、1994年からは第一生命との共同開催による「VOCA展」を毎年行い、現代美術作家の育成に力を入れています。

特別展の成功

中でも2008年に開催された「井上雄彦 最後のマンガ展」は、入場制限がかかる中で10万5000人を超える来場者を記録し、美術館での漫画展の先駆けとして評価されています。さらに、2012年に行われた「ツタンカーメン展」では115万人もの来場者があり、上野の森美術館における最高入場者数を更新しました。このような成功は、美術館が特別展を通じて多彩なアートを提供していることの証です。

記念事業と展覧会

また、2018年10月から2019年2月にかけて「フェルメール展」を開催し、産経新聞の創刊85周年とフジテレビの開局60周年を記念する特別な展覧会として、68万3485人の来場者を記録しました。こうした取り組みは、上野の森美術館が常に新しいアート体験を提供し続けていることを示しています。

まとめ

上野の森美術館は、現代美術作家の育成や特別展の開催を通じて、幅広いアートの発信の場として機能しています。上野公園を訪れた際には、一度訪れてみる価値のある美術館と言えるでしょう。

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