与野公園

与野公園について

与野公園（よのこうえん）は、埼玉県さいたま市中央区本町西一丁目に位置し、1877年に設立された公園です。この公園は、明治政府による近代化政策の一環として開園されました。与野公園は、浦和区の浦和偕楽園や行田市の成田公園に次いで県内で3番目の公園として歴史を持っています。

公園の特徴

与野公園内には、天祖神社や御嶽社、大国社の境内が整備されており、訪れる人々に静かな憩いの場を提供しています。特に1977年に開設されたバラ園は約5万平方メートルの広さで、バラの名所として広く知られるようになりました。ここでは、ソメイヨシノや八重桜など、約60本の桜も植えられており、春には美しい花々が楽しめます。

また、児童遊園施設や噴水のある池もあり、小さなお子様連れの家族にも配慮されています。公園全体が常に開放されており、国道17号新大宮バイパス沿いには無料の駐車場が用意されています。

リニューアル計画

2022年8月、さいたま市は「与野公園整備・運営管理事業」の公募設置管理制度に基づき、大和リース株式会社を2024年の事業予定者として選定しました。これに伴い、2024年4月1日からは指定管理業務が開始される予定で、2025年4月1日にリニューアルオープンを目指しています。

新たに設置される施設には、以下の3つがあります。

ばらテラス

ばらテラスは、バラ園の新しいビュースポットとして整備され、訪れる人が一望できる場所が設けられます。特に階段部分には座れるスペースが設けられ、子供たちが遊ぶ姿を見守りながら休憩できる設計となっています。

ベーカリーカフェ

このカフェでは毎日新鮮なパンが焼かれ、テイクアウトも可能です。公園の自然の中でのんびりと過ごすことができ、訪れる人々に新しい楽しみを提供します。

あそびのひろば

子供たちが遊びながら元気に過ごせるよう、独自の遊具が設置されている「あそびのひろば」が加わります。ここでは、よじ登ったり、滑り台を使って遊んだりすることで、子供たちの楽しみを広げることを目的としています。

バラ園の魅力

与野公園のバラ園は、1977年に開設され、現在では約170種類、約3000株のバラが育っています。このバラ園は、旧与野市の「市民の花」として親しまれ、合併後も中央区の「区の花」として選ばれました。さらに、中央区の「区の色」には「ばら色」が指定されています。

毎年5月には「ばらまつり」が開催され、多くの人々が訪れその美しさを楽しんでいます。2006年には約60%の株が病気にかかっていることが判明しましたが、専門家による活性化対策が実施され、樹勢も回復しました。

開園時間とアクセス

与野公園は常時開放されており、トイレも24時間利用可能です。駐車場はシーズンによって時間が異なり、4月から10月は9時から19時、11月から3月は9時から17時まで利用可能です。特に桜やバラが見頃の時期は混雑が予想されるため、車の利用は注意が必要です。

アクセス情報

JR埼京線の「与野本町駅」から徒歩約10分でアクセスでき、車では与野ICから国道17号新大宮バイパスを通るルートが便利です。駐車場は第一が47台、第二が6台の合計53台分が用意され、身障者専用スペースも確保されています。無料で利用できるため、気軽に訪れることができます。

与野公園は、地域の人々にとって大切な憩いの場であるとともに、訪れるすべての人に自然や花の美しさを楽しんでもらえるスポットです。

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