中北 晃二(なかきた こうじ)
中北晃二は、日本
三重県四日市市出身の
イラストレーターおよび
メカニックデザイナーとして知られています。彼は、特にゲームやアニメの
キャラクターデザインや
メカデザインにおいて、独自のスタイルと視点を持ち、数々の作品に貢献してきました。
来歴
1980年代から90年代にかけて、中北はゲーム会社
マイクロキャビンで活動を開始しました。この時期、彼は「百鬼丸」という
ペンネームを使用し、様々なゲームの
キャラクターデザインを担当しました。特に、『幻影都市』や『サークIII』などでの仕事が評価され、彼の名は業界内で急速に広まりました。
メカやクリーチャーを好む彼の独創的なデザインセンスは、多くのファンを魅了しました。
中北の活動はゲームに留まらず、アニメや模型玩具のデザインにも及びます。彼の作品は、視覚的なインパクトや緻密なディティールに富んでおり、多様なジャンルで幅広く受け入れられています。
中北は、フリーのデザイナーとしても多くのイラスト作品を手がけており、特に挿絵の分野で輝かしい業績を残しています。彼が挿絵を担当した著作には、
富野由悠季による『オーラバトラー戦記2』や、三雲岳斗による『アース・リバース』などがあり、各タイトルでその魅力を発揮しています。
またアニメーションにも力を入れており、妄想科学シリーズの『ワンダバスタイル』や、
獣装機攻ダンクーガノヴァ、スーパーロボット大戦OGなどにおいて
メカニックデザインを手がけました。特にスーパーロボット大戦OGでは、そのプロダクションデザインと原画によって多くのファンの心を掴みました。
主な参加作品
フリー時代
- オーラバトラー戦記2 戦士・美井奈 - 挿絵
- アース・リバース - 挿絵
- スターオーシャン ブルースフィア - 挿絵
- デモン・スィーパー - 挿絵
- 秘神黙示ネクロノーム - 挿絵
- 無理は承知で私立探偵 - 挿絵
- エアリアルシティ - 挿絵
- 妄想科学シリーズ ワンダバスタイル -
メカニックデザイン
-
獣装機攻ダンクーガノヴァ -
メカニックデザイン
- スーパーロボット大戦OG - ジ・インスペクター - プロダクションデザイン、原画
- ガッチャマンクラウズ - スーツデザイン(安藤賢司と共同)
-
勇気爆発バーンブレイバーン -
メカニカルデザイン(共同作業)
その他のプロジェクト
中北晃二は、カンブリアンQTSの原作や、リモートコントロールダンディSFの
メカニックデザインにも携わり、アサルトリリィのヒュージデザインにも貢献しました。
訃報
2023年4月26日には、彼の公式Twitterにおいて「この度あの世に旅立ちまして、ひと区切りついたところです。」という投稿があり、逝去が発表されました。作品を通じて多くのファンに影響を与えた彼の存在は、今もなお記憶に残ることでしょう。
参考リンク
彼の作品やデザインに触れることで、彼のクリエイティブな世界観や才能を感じることができるでしょう。