中山道みたけ館

中山道みたけ館

中山道みたけ館（なかせんどうみたけかん）は、岐阜県可児郡御嵩町にある公共の複合施設です。正式名称は「御嵩町中山道みたけ館」といい、町民の生活の豊かさや学習活動の促進を目的として設立されました。1996年に開館し、図書館、郷土館、竹屋資料館の三つの施設が一つのコンプレックス内に収められています。

施設の構成

1階には図書館が設けられ、豊富な蔵書を利用できる環境が整っています。2階には郷土館があり、地域の歴史や文化に触れられる展示がされています。また、竹屋資料館は明治時代に建てられた商家の建物を活用しており、周辺の歴史的な背景を理解するうえでも重要な役割を果たしています。

図書館の特徴

2017年度のデータによると、館内には106,984冊の本が所蔵されています。中でも一般書が76,238冊、児童書が30,746冊となっています。また、同年度における貸出冊数は86,167冊に達し、地域の人々が積極的に図書館を活用している様子が伺えます。

特に、御嵩町の総人口が18,445人であり、町民一人当たりで見ると、蔵書冊数は約5.80冊、貸出冊数は約4.51冊となっています。館はその取り組みが評価され、文部科学大臣から「子ども読書活動優秀実践図書館」として表彰されています。

郷土館の魅力

郷土館は、歴史や考古学、民俗学などに関連する資料を収集し、それらを享受できる展示を行っています。御嵩町の歴史を原始時代から現代まで網羅する内容で、多岐にわたる展示品が訪問者を魅了します。中でも中世の願興寺廃寺や、近世の中山道御嶺宿の歴史的な側面に関する資料は、学ぶ者にとって貴重な体験を提供します。入館料は無料で、誰でも訪問しやすい環境が整っています。

竹屋資料館の価値

竹屋資料館は、中山道国道に隣接する重要文化財として指定されており、商家の実物を通じて地域の歴史を学べる貴重な場です。メインの建物や茶室、土蔵などから成り、そのすべてが歴史的価値を持っています。主屋は1877年頃に建てられたとされる2階建ての切妻屋根の建物で、詳細な構造が今も鮮明に残っています。

利用案内

中山道みたけ館は地域の人々や観光客に開放されており、開館時間は火曜日から金曜日が10:00〜18:00、土日祝日が9:00〜17:00です。毎週月曜日は休館ですが、祝日の場合は開館し、毎月第3火曜日と最終金曜日、年末年始は休業します。また、臨時の休館日が設けられることもありますので、その都度確認が必要です。

アクセス

交通アクセスも良好で、名鉄広見線の御嵩駅から徒歩約3分、東海環状自動車道の可児御嵩インターチェンジからは車で約5分、中央自動車道の土岐インターチェンジからは車で約20分の距離にあります。

中山道みたけ館は、地域の文化と歴史を学ぶための大切な場所であり、訪れる価値が十分にあります。

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