中部上北広域事業組合

中部上北広域事業組合：地域住民の生活を支える広域事務組合

青森県上北郡に位置する七戸町と東北町。この2町によって構成されるのが、中部上北広域事業組合です。昭和47年（1972年）に、それまで個別に運営されていた病院、消防、教育・福祉関係の一部事務組合などを統合する形で発足しました。以来、地域住民の生活基盤を支えるため、幅広い業務を担っています。

組合の成り立ちと沿革

組合のルーツは、昭和42年（1967年）に発足した七戸地区消防事務組合に遡ります。その後、救急業務の開始や消防衛生事務組合の発足を経て、昭和47年（1972年）に現在の中部上北広域事業組合が誕生しました。平成28年（2016年）には、上十三消防指令センターのデジタル無線運用を開始するなど、時代に合わせて機能強化を図ってきました。当初は病院事務組合や教育・福祉関係の一部事務組合も含まれていましたが、小川原湖青年の家はその後、上北地方教育・福祉事務組合に移管されています。

多様な業務内容

中部上北広域事業組合は、消防、医療、福祉、環境衛生など、多岐にわたる業務を担っています。主な業務としては、以下のものが挙げられます。

医療・福祉: 公立七戸病院の管理運営、特別養護老人ホームや隔離病舎の設置・管理運営など、地域住民の健康と福祉を支える重要な役割を担っています。
消防: 七戸町と東北町を管轄する消防本部を擁し、住民の生命と財産を守るための活動に尽力しています。消防本部は、消防長、消防次長以下、庶務課、警防課、予防課、そして中央消防署、上北消防署、東北消防署から構成されます。
環境衛生: ごみ処理施設の設置・管理運営、ごみの収集・運搬・処理、最終処分場の設置・管理運営など、地域環境の保全に貢献しています。
教育: 教職員の研修や学校給食共同調理場の設置・管理運営など、教育環境の整備にも携わっています。
* その他: 砕石場施設、火葬場、八幡岳地区牧野の設置・管理運営など、地域社会の様々なニーズに対応しています。

管内の現状

令和元年（2019年）9月1日時点のデータによると、管内の人口は31,481人（七戸町14,619人、東北町16,862人）、世帯数は11,553世帯（七戸町5,555世帯、東北町5,998世帯）です。また、管内の面積は663.73平方キロメートル（七戸町337.23平方キロメートル、東北町326.50平方キロメートル）です。これらのデータは、組合が取り組む事業の規模や内容を理解する上で重要な指標となります。

組合の役割と意義

中部上北広域事業組合は、単なる行政組織ではありません。七戸町と東北町の2町が連携し、住民ニーズに対応するための重要なプラットフォームです。規模の経済効果を生み出し、効率的な行政運営を実現することで、限られた行政資源を有効活用し、地域住民の生活の質向上に貢献しています。今後も、地域社会の変化に対応しながら、住民にとってより良いサービスを提供していくことが期待されます。 消防、医療、福祉、環境衛生など、多様な分野にわたる事業を展開することで、地域社会の安定と発展に大きく貢献しています。

今後の展望

少子高齢化や人口減少といった社会情勢の変化を踏まえ、中部上北広域事業組合は、持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みをさらに強化していくことが求められています。効率的な行政運営、住民ニーズへの的確な対応、そして、地域住民との連携強化など、様々な課題への対応が求められます。将来にわたって、地域住民の生活を支える存在として、その役割を果たしていくことが期待されます。

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