中部国際空港駅

中部国際空港駅の概要

中部国際空港駅（ちゅうぶこくさいくうこうえき）は、愛知県常滑市のセントレアに位置しています。名古屋鉄道（名鉄）の空港線の終着駅であり、駅番号はTA24です。駅名には「セントレア」の副名も表記されており、空港の最寄り駅としての役割を果たしています。特に第1ターミナルに直結していて、利便性が高いです。一方、第2ターミナルへは連絡通路を介して徒歩で7分程度の距離にあります。英語名はCentral Japan International Airport Stationであり、車両のLED表示器では「International」の短縮形が使われることもあります。

歴史

この駅は2004年10月16日に空港関係者のみのために暫定開業され、正式な営業は2005年1月29日から開始されました。空港開港前であったため、初日には多くの乗客が訪れたものの、旅客ターミナルビルへは入場できませんでした。中部国際空港の開港日である2005年2月17日には予想を上回る5万2000人が空港線を利用しました。その後の2006年には新しいミュースカイ専用のホームが完成し、さらなる輸送力の向上が図られました。

ICカード「manaca」の導入は2011年2月11日に実現し、2012年2月29日にはトランパスの使用が終了しました。駅自体は高架構造で、2面3線の頭端式ホームをもち、すべてのホームは8両編成に対応しています。

駅の構造

駅は高架の構造で、2面3線の配置となっています。開業当初は運用面での限界がありましたが、2006年のダイヤ改正で新しいホームが追加され、輸送能力が向上しました。ホームドアが設置されており、快適さと安全性が確保されています。また、特徴的なのはガラス壁が設けられていることで、風の影響を軽減し、冷暖房効率を向上させる工夫がされています。

駅内にはエレベーターや階段などの移動手段が限られているため、ユニバーサルデザインに対応した設計が施されています。もちろん、空港ターミナルとの移動はスムーズで、カートの使用が可能です。

駅のダイヤ

日中のダイヤでは、毎時07分と37分にミュースカイが発車します。特急や準急列車も運行されており、夕方以降はさらなる便も用意されています。特急は常滑駅経由で、準急は特急を待避する形で運行されています。自動放送は英語版も用意されており、名鉄の駅の中でも数少ない多言語対応の駅です。

利用状況

2024年度のデータによると、1日平均乗降人員は29,500人とされています。これは常滑線・空港線の中では2位の利用数です。2013年には22,311人だった利用者数も、近年は空港のリニューアルやAichi Sky Expoの開業によってその需要が増加しています。コロナ禍では一時的に利用者が減少したものの、現在は回復の兆しを見せています。

駅周辺の施設

駅周辺は主に空港関連の施設が立ち並び、住宅地は存在しません。具体的には、愛知県国際展示場（Aichi Sky Expo）、セントレア、各種飲食店、スカイタウンやセントレアホテルも近隣に位置しています。これらの施設は、旅行者やビジネスマンにとって魅力的な環境を提供しています。 なお、駅は周囲の交通の要とされ、多くの国内外の旅行者が利用しています。

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