丸川トモヒロ

丸川トモヒロ：作品と生涯

丸川トモヒロ（1970年9月5日 - 2024年1月25日）は、日本の漫画家であり、代表作『成恵の世界』で広く知られています。静岡県浜松市出身。

人となり

生前、丸川氏のプロフィールは、静岡県浜松市出身の男性であること以外、ほとんど公表されていませんでした。しかし、後に誕生日が特別編のサブタイトルとして明かされました。

1999年6月号から、初の本格的な長期連載作品となる『成恵の世界』の連載を開始。この作品を通して、SFやミリタリーに関する深い知識と造詣が垣間見えます。

2024年1月25日、虚血性心疾患のため53歳で逝去。訃報は2月9日にヤングエース編集部のX（旧Twitter）アカウントで公表されました。

経歴

1997年11月号の月刊コミックビームに掲載された『かみさまのみみ』で商業誌デビュー。同年12月19日号のファミ通PSには『綱紀粛正バカモンガー』が掲載されました。

1998年、月刊少年エース9月号に投稿した『マイティウイングス』が第5回エース新人漫画賞奨励賞を受賞しますが、掲載には至りませんでした。

1999年5月号の月刊少年エースに『エンゼルリンク』が掲載され、1年半ぶりの雑誌掲載となります。その翌号には『成恵の世界』（以降、『成恵』と略）の第1話が読み切りとして掲載され、好評を博しました。その後、9月号に第2話、12月号に第3話、2000年1月号に第4話が掲載され、2000年2月号（第5話）から短期集中連載が開始されました。

2000年、『エース桃組』Vol.1にて、『成恵』の劇中作である『魔砲少女四号ちゃん』の第1話が掲載されました。

2001年、『成恵』が本格連載化。『エース桃組』Vol.3にて『魔砲少女四号ちゃん』の第2話が掲載。

2002年頃から腱鞘炎を発症。本編の代わりに、2月号には特別編「告知劇場9月5日に生まれて！」が掲載され、翌号には『エース桃組』にて掲載予定だった『魔砲少女四号ちゃん』の第3話が掲載されました。同時期に『成恵』がラジオ番組『カドカワ・サウンドシネマ』内でラジオドラマ化（後にドラマCD化）されました。

2003年、『成恵』がアニメ化。単行本は5巻までに累計50万部を突破。

2008年、少年エース同年12月号の掲載を最後に、公式発表のないまま長期休載に入りました。

2009年、少年エース2010年1月号にて1年1ヶ月ぶりに連載を再開。

2012年、少年エース2013年2月号をもって、『成恵の世界』の連載を終了し、完結しました。

2014年、ヤングエース5月号にて、『魔砲少女四号ちゃん』の連載を開始。

2014年7月19日、『成恵の世界』で第45回星雲賞コミック部門を受賞。

2017年、少年エース8月号にて、『けものフレンズ』のコミックアンソロジー作品に参加し掲載。その作品は8月26日に発売された単行本『けものフレンズコミックアラカルト ジャパリパークその2』に収録されました。

2018年、ヤングエース12月号をもって、『魔砲少女四号ちゃん』の連載を終了。

2024年1月25日、逝去。

作品リスト

連載作品

成恵の世界 - 『月刊少年エース』（角川書店）にて1999年6月号～2013年2月号まで連載。
魔砲少女四号ちゃん - 『ヤングエース』（角川書店）にて2014年5月号から2018年12月号まで連載。

読み切り作品

魔砲少女四号ちゃん （桃組版、全３話）― 月刊少年エース増刊エース桃組Vol.1、Vol.3、月刊少年エース2002年3月号掲載
ヤングエース版単行本第1巻の電子書籍版で特典収録されています。
以降は雑誌未掲載作品・特別編も含め2019年現在も単行本未収録です。
エンゼルリンク ―　月刊少年エース1999年5月号掲載 エース桃組2002winter再掲載
綱紀粛正バカモンガー ― ファミ通PS1997年12月19日号掲載
かみさまのみみ ― 月刊コミックビーム1997年11月号掲載

未掲載の作品

マイティウイングス ― 第五回エース新人漫画賞奨励賞
マイティウイングス（上のとは別物）

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