丹青社

株式会社丹青社について

株式会社丹青社は、商業施設や展示施設の内装・ディスプレイの企画、製作、施工を行う企業です。乃村工藝社と並び、日本のディスプレイ業界を代表する二大業者として知られています。博物館などの恒久的展示施設から、博覧会や見本市などのイベント施設、百貨店やブランドショップなどの商業施設まで、幅広い分野で空間創造に携わっています。

事業概要

丹青社の事業は多岐にわたります。

展示施設事業: 美術館や博物館の常設展、企画展、特別展など、文化的な空間を創造します。
イベント施設事業: 博覧会や見本市など、一時的なイベント空間を演出します。
商業施設事業: 百貨店、ブランドショップ、飲食店など、商業空間のデザイン、内装、ディスプレイを手掛けます。

これらの事業に加え、商業施設や博物館に関する研究活動、コンサルタント業務も行っています。2012年1月期の連結売上高構成比では、商業その他施設事業が56.0%と最も高く、次いでチェーンストア事業が24.2%、文化施設事業が15.5%となっています。この数字からも、丹青社が商業施設分野で大きな存在感を持っていることが分かります。

歴史

丹青社の歴史は、1946年10月に創業したことから始まります。その後、1959年12月に株式会社丹青社を設立しました。

1970年には、日本万国博覧会で日本政府館やソ連館などのディスプレイ工事を担当し、その技術力を世界に示しました。その後も、1985年の科学博で茨城館や鉄鋼館などのディスプレイ、内装工事を手掛けるなど、数々の博覧会で実績を重ねています。

1983年には、都市開発事業に進出するとともに、ジャスダックに株式上場しました。1987年には東京証券取引所第2部に上場し、2000年には第1部に指定替えとなりました。海外展開も積極的に行い、2003年には上海に子会社を設立し、中国市場に進出しています。

近年では、2006年にグッチ銀座店の内装工事を担当するなど、高級ブランドの店舗デザインにも携わっています。

関係会社

丹青社は、複数の連結子会社を抱えています。これらの子会社は、それぞれの専門性を活かし、丹青社の事業を支えています。

連結子会社

丹青TDC（東京都港区）
丹青ディスプレイ（東京都渋谷区）
丹青研究所（東京都台東区）
JDN（東京都台東区）
丹青ビジネス（東京都台東区）
丹青ヒューマネット（東京都台東区）
ティーアンドティー（東京都台東区）
丹青創藝設計咨詢（上海）有限公司（中華人民共和国上海市）
北京丹青嘉輝建築装飾有限公司（中華人民共和国北京市）

過去の関連会社

丹青モールマネジメント（現：JLLリテールマネジメント）

丹青モールマネジメントは、かつて丹青社の関連会社でしたが、現在はJLL（ジョーンズ・ラング・ラサール）に買収され、JLLリテールマネジメントとなっています。丹青モールマネジメント時代には、「させぼ五番街」の再開発事業などを共同で手掛けました。

まとめ

株式会社丹青社は、長年の歴史と実績を持つ、日本のディスプレイ業界を代表する企業です。商業施設、文化施設、イベント施設など、幅広い分野で空間創造に携わっており、その技術力と創造性は高く評価されています。今後も、国内外でさらなる活躍が期待される企業です。

外部リンク

株式会社丹青社
アイエム［インターネットミュージアム］
B-OWND

関連項目

JLLリテールマネジメント - 過去の関連会社
乃村工藝社 - 大手同業会社

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