JLLリテールマネジメント

JLLリテールマネジメント株式会社は、東京都千代田区に本社を構える、不動産業界における重要なプレイヤーです。旧社名はJLLモールマネジメント株式会社であり、その名の通り、ショッピングセンターや複合商業施設を中心とした運営管理、プロパティマネジメント（PM）、ビルメンテナンス、商業コンサルティングなど、多岐にわたる業務を手掛けています。

設立と変遷

同社の歴史は、2002年8月に丹青社のグループ会社「株式会社丹青モールマネジメント」として設立されたことに始まります。その後、2015年2月2日に、ジョーンズ・ラング・ラサール（JLL）が丹青社から丹青モールマネジメントの株式の一部を取得し、発行済み株式総数の70%を握る筆頭株主となりました。

さらに、2016年12月15日には、JLLが残りの30%の株式も取得し、完全子会社化しました。これに伴い、社名をJLLモールマネジメント株式会社へと変更しました。そして、2022年11月21日には、親会社であるJLLの日本法人の不動産運用サービス事業部リテールグループを統合し、現在のJLLリテールマネジメント株式会社へと商号を改めています。

本社も2022年11月24日に、東京都台東区上野から東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワーへと移転しました。

事業内容

既存の商業施設における運営管理受託が同社の主要な事業の一つであり、特に郊外型ショッピングセンターの管理に強みを持っています。近年では、西友の店舗や、西友が運営するショッピングセンターである「ザ・モール」や「リヴィン」の運営管理も受託しています。

また、熊本桜町バスターミナルの商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto」の開発に携わるなど、都市再開発事業にも積極的に進出しています。

プロパティマネジメント (PM)

プロパティマネジメント（PM）業務では、常駐管理型PMとして、商業施設の全業務を受託し、同社のスタッフが運営管理を行っています。主な受託物件は以下の通りです。

日本生命札幌ビル「noasis3.4」
ユニモちはら台
深川ギャザリア レストラン街
天王洲アイル シーフォートスクエア
コトノハコ神戸
ブルメール舞多聞
ル・トロワ
ザ・モール仙台長町
つくばクレオスクエア
ワンズモール
ザ・モール郡山
OSAKA BAY TOWER
Feeeal旭川
イコアス千城台
クロスゲート金沢

さらに、プロパティマネジメントサポート（常駐管理型PM）として、商業施設事業者と同社スタッフが協同で運営管理を行う形態もあり、以下のような物件があります。

ティアラ21

プロパティマネジメントコンサルティング

プロパティマネジメントコンサルティングでは、同社スタッフが定期巡回し、商業施設の運営管理をサポートしています。主なコンサルティング物件は以下の通りです。

PUZZLE GINZA
西友各店舗（ひばりが丘店、上福岡店、東松山店、ひたち野うしく店、守谷店、与野店、常盤平店など）
インターヴィレッジ大曲
西友道の尾店
西友伊勢崎茂呂店
リヴィン光が丘店
キテラタウン調布
キテラプラザ青葉台

都市再開発

都市再開発分野にも力を入れており、佐世保市三浦地区みなとまちづくり計画や熊本市桜町地区第一種市街地再開発事業など、大規模なプロジェクトに参画しています。特に、「SAKURA MACHI Kumamoto」では、九州産交グループと連携し、テナント誘致や施設運営計画を担当しています。

長崎スタジアムシティプロジェクトでは、ジャパネットホールディングスが主導する中、JLLリテールマネジメントは主にプロジェクトマネジメントを担当しており、2024年の開業に向けて準備が進められています。

海外展開

海外展開も進めており、台湾新北市新荘副都心開発は、JLLモールマネジメント時代に初めて手掛けた海外物件となりました。

まとめ

JLLリテールマネジメント株式会社は、豊富な実績と専門知識を活かし、商業施設の運営管理から都市再開発、海外展開まで、幅広い分野で活躍しています。顧客のニーズに合わせた最適なソリューションを提供することで、不動産市場におけるその存在感を高めています。

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