久保田和真

久保田和真 - 陸上競技の元選手

久保田和真（くぼた かずま）は、1993年9月24日生まれの日本の陸上競技選手であり、中距離走と長距離走を専門としていました。熊本県菊池郡菊陽町出身で、地元の菊陽町立菊陽中学校を経て九州学院高等学校に進学。その後、青山学院大学の教育人間科学部を卒業しました。現役時代を通じて数々の実績を収めた後、現在は陸上競技界から引退し、シンコースポーツ九州株式会社でランニング普及活動に取り組んでいます。

経歴

久保田は九州学院高校の1年生の時、第60回全国高校駅伝に出場。若い選手ながらも、7区で区間賞を獲得し、その名を広めました。高校3年生の時には、日本ジュニア5000mにおいて優勝を果たし、国民体育大会5000mでは準優勝、インターハイ5000mでは日本人選手として3位に入賞するなど、長距離トラック競技での実力を証明しました。また、全国高校駅伝でもエースとして活躍し、複数の区間賞を獲得しました。

大学へ進むと、青山学院大学の陸上部に加入。1年時に出雲駅伝にて大学駅伝デビューを果たし、3区で区間賞を獲得。果敢な走りでチームを大学三大駅伝初優勝に導きました。しかし、大学2年時には右脚腸脛靱帯の故障により、全ての駅伝に出場できない事態に。これにより一時は退部を考えたものの、先輩の言葉で思い留まり、手術を決意しました。

手術後の復帰戦では全日本大学駅伝に出場し、エース区間2区で区間3位を記録。続いての箱根駅伝でも素晴らしい活躍を見せ、1区で2位としてチームの初の完全優勝に貢献しました。2015年には、出雲駅伝で再び区間賞を獲得し、全日本大学駅伝でも区間賞を獲得しましたが、チームは東洋大学に敗れ2位に終わりました。

2016年の箱根駅伝では、1区を担当し、後続に21秒の差をつけてタスキを渡し、再度区間賞を獲得。青山学院大学はこの年も完全優勝を果たし、久保田は大会MVPにあたる「金栗四三杯」を授与されました。大学卒業後は九電工に入社しましたが、怪我の影響で公式レースには出場できず、2020年に退部。引退後は教育実習を行い、教員免許を取得。現在はシンコースポーツ九州株式会社に所属し、ランニングの普及活動を行っています。

人物・エピソード

久保田は身長170センチ、体重48キロで、血液型はO型です。青山学院大学の同期である神野大地や小椋裕介、一学年後輩の一色恭志と共に「青学四天王」と称されました。彼が青山学院大学を選んだ理由は、高校と大学がともに優勝経験がなかったため、仲間で優勝を目指したいという思いからでした。

また、2015年には地元高校で教員免許を取得し、陸上部の強化に貢献する姿勢を見せています。2024年には神野のYoutubeチャンネルに出演し、大学時代や箱根駅伝の裏話、結婚後の生活について語ることが予定されています。久保田和真の陸上人生は、数々の栄光だけでなく、彼の人間性やフォロワーシップにも色濃く反映されています。

ベスト記録

• - 5000m: 13分49秒27（2013年5月18日、関東インカレ）
• - 10000m: 28分24秒50（2015年11月21日、学連10000m記録挑戦競技会）

久保田和真の活躍は、陸上競技の発展に寄与し、その歩みは多くの後輩たちに影響を与え続けています。

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