久保田雅人

久保田雅人（くぼた まさと）

久保田雅人は1961年8月8日生まれの日本のタレントおよび声優として知られています。東京都出身であり、特にNHK Eテレでの子供向け工作番組『つくってあそぼ』において、ワクワクさんのキャラクターで長期間にわたり親しまれています。

経歴

久保田は立正大学の文学部史学科を卒業しました。大学4年生の時に、たまたま立ち読みした雑誌に劇団の第1期生募集の情報が掲載されており、演技経験は全くなかったものの、「こういう世界も面白そうだ」との思いから応募。これが彼の演劇人生のスタートとなりました。大学時代には三ツ矢雄二や田中真弓によって設立された劇団「プロジェクト・レヴュー」に参加し、声優デビューを果たします。

彼の役者としての初仕事はVシネマでの死体役でしたが、その後、田中の勧めで『わくわくおじさん』のオーディションを受け、無事に合格。この時、現在の妻である研究生とも出会い、結婚へと至ることになります。ワクワクさんとして知られるようになると、彼は全国に幼稚園を回り、工作ショーを提供しながら、工作のノウハウを学びました。

番組終了後も工作の伝道師として活動を続け、2019年にはYouTubeチャンネル『ワクワクさんチャンネル』を開設。2021年からは新たに『わくわくさんの工作教室』チャンネルも運営しています。

人物・エピソード

特技として落語を持つ久保田は、趣味に読書と旅行を挙げています。中学生・高校生の頃には落語家を志望しており、数々の演目を披露するなど積極的に活動していました。彼の父親は大工ではありませんでしたが、器用な手先を持ち、モノづくりに対する影響を与えました。このため、久保田は幼少期から工作やプラモデル制作に興味を持ち、実際に多くの作品を手掛けていました。

学生時代、彼は社会科教員免許も取得し、教師を目指していたものの、高校時代の経験からそれを断念しました。それでも教育に対する情熱は残り、教育実習には行ったものの、実際に教壇に立つことはありませんでした。

また、久保田は自身のプライベートと仕事の境界を大切にしており、共演者との関係について慎重に接します。これは彼が「良いものを作るには距離が必要」と考えているからです。さらに、読売ジャイアンツのファンという一面もあり、関西出身の妻とは球団が違うため、家庭内でのバランスを保つことに気を使っています。

活動の幅広さ

久保田は近年、テレビやYouTubeといった媒体を利用し、より多くの人々に工作の楽しさを伝える努力を続けています。彼の影響を受けた子供たちは多く、これからの世代にもその楽しさを広めていくことでしょう。特に、彼のYouTubeでの活動は、今後も新たなファンを生み出す重要な一歩となるはずです。

また、全国を巡る講演活動も行い、全ての県庁所在地を訪れた経験を持つ久保田は、子供向けだけでなく大人に向けたメッセージも届ける場として活躍の場を広げています。これらの活動を通じて、彼自身がストーリーテラーとしての役割を担い続けています。

このように久保田雅人は、子供から大人まで楽しめる充実したコンテンツを提供し続けることで、絆を深めたり、未来のモノづくりの楽しさを広めたりしています。

もう一度検索