久慈駅

久慈駅の概要

久慈駅（くじえき）は、岩手県久慈市の中央三丁目に位置し、JR東日本および三陸鉄道が利用する駅です。この駅は、八戸線と北リアス線の終着駅であり、それぞれ独立した駅舎を持っています。

歴史

久慈駅は、1930年（昭和5年）3月27日に鉄道省八戸線の駅として開業しました。その後の歴史には、1975年7月に日本国有鉄道久慈線が開業し、1978年には現在の駅舎が完成しました。
また、1984年には久慈線が三陸鉄道北リアス線へと転換され、1987年の国鉄分割民営化により、鉄道駅はJR東日本のものになりました。最近では、2022年4月1日にJR久慈駅が業務委託駅となり、八戸駅が管理となっています。

駅の構造

久慈駅は、JR東日本の島式ホームが1面2線あり、駅舎とは構内踏切でつながっています。ホームからは三陸鉄道への直通も可能です。駅舎には「みどりの窓口」や自動券売機、待合室が完備されています。以前は立ち食いそば店もありましたが、現在は閉店しています。
2013年には、駅舎のリニューアルが行われ、久慈の特産である琥珀をイメージした外観になりました。
多目的トイレや車椅子用スロープも設置され、待合室は冷暖房が整った快適な空間となっています。

三陸鉄道の駅

三陸鉄道側の構造は、単式ホームが1面1線あり、久慈広域観光協議会の業務に基づく簡易委託駅です。出札業務を行い、駅舎内には観光案内所も設置されています。レンタサイクルのサービスも提供されており、観光客にとって便利な施設が整っています。

駅周辺の交通

駅周辺には地下道があり、駅前にはバスロータリーが整備されています。ここではJRバス東北や市民バス、岩手県北バスが運行されています。

利用状況

2023年度のJR東日本の平均乗車人員は139人、一方で三陸鉄道の利用者は2022年度に496人でした。近年、久慈駅は地域の観光拠点としての役割を果たしています。
この駅は、陸中海岸国立公園の北の玄関口としても知られ、観光雑誌では「東北の駅百選」にも選ばれています。

おわりに

久慈駅はその多くの歴史と、地域の観光スポットへのアクセスの良さから、訪れる人々にとって重要な駅です。また、NHKの朝ドラ「あまちゃん」の撮影地としても知られ、多くの観光客を引き寄せています。今後もこの地域の交通インフラとして、さらなる発展が期待されます。

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