二人静

「二人静」（ふたりしずか、ににんしずか）は、複数の意味を持つ言葉です。それぞれの概要を以下にまとめます。

1. 謡曲「二人静」

室町時代の能作者・世阿弥作と伝えられる謡曲（能の脚本）です。内容は、源義経を慕い、追手を避けながら落ち延びる静御前の霊が、菜摘女（なつみめ）に乗り移って舞を舞うというものです。静御前の悲恋と鎮魂をテーマにした、幽玄で美しい作品として知られています。

2. 小説「二人静」とその派生作品

明治から大正にかけて活躍した小説家・柳川春葉による家庭小説です。この小説は非常に人気を博し、何度も舞台化、映画化されました。

新派劇： 1917年に小説を原作とした新派劇が上演されました。
映画： 小説を原作とした映画が、1917年、1922年、1935年に制作されています。それぞれ監督やキャストが異なり、時代背景や演出の違いを楽しむことができます。

3. 小説「二人静」盛田隆二

作家 盛田隆二による小説作品です。光文社から出版されています。(ISBN 9784334927288)

4. 植物「フタリシズカ」

センリョウ科に属する植物の和名です。その名の通り、2本の花穂が寄り添うように咲く姿が特徴的です。

5. お笑いコンビ「フタリシズカ」

日本のお笑いコンビ名としても「フタリシズカ」が用いられています。

6. 銘菓「二人静（ににんしずか）」

名古屋の老舗和菓子店・両口屋是清が製造・販売する銘菓です。和三盆糖を使用しており、上品な甘さと口溶けの良さが特徴です。

7. オペラ「二人静」

現代音楽の作曲家・細川俊夫によるオペラ作品です。能「二人静」を題材としており、伝統と現代性を融合させた音楽世界が展開されます。

8. ライトノベル「佐々木とピーちゃん」の登場キャラクター

ライトノベル、テレビアニメ「佐々木とピーちゃん」に登場するキャラクター名としても「二人静」が登場します。どのようなキャラクター設定なのかは作品をご覧ください。

関連項目

* 二人静 (天河伝説殺人事件)： 内田康夫の推理小説「天河伝説殺人事件」にも「二人静」という言葉が登場します。作品の中で重要な意味を持つ可能性があります。

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