京都シネマ

京都シネマは、京都市下京区の四条烏丸に位置する映画館であり、いわゆるミニシアターに分類されます。3つのスクリーンを有し、主に単館系の作品を上映することで知られています。

歴史

京都シネマの歴史は、2003年1月に京都朝日シネマが閉館したことに端を発します。当時、京都市内では単館系映画の上映機会が減少しており、旧・京都朝日シネマのスタッフらが中心となり、新たな映画館の設立に向けて動き出しました。

彼らは会社を設立し、他の施設での上映会を重ねながら、2004年12月4日に株式会社如月社によってCOCON KARASUMA内に京都シネマを開館しました。この開館は、京都の映画ファンにとって待望の出来事でした。

その後、2006年には立命館大学と学術交流協定を締結し、文化的な側面でも貢献しました。2009年には、開館5周年を機に現在のロゴに変更し、同年にはシマフィルム代表の志摩敏樹氏が同館の役員に就任しています。

しかし、近年の映画業界を取り巻く環境の変化、特にイオンモールKYOTO内にT・ジョイ京都が開業したことや、ネット配信動画の普及により、京都シネマの経営状況は悪化しました。

2018年7月9日、株式会社如月社は京都地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、同月26日に民事再生手続き開始の決定を受けました。しかし、映画館としての営業は継続され、会員制度も維持されました。この時、支援スポンサーとして名乗りを上げたのがシマフィルムでした。

データ

• - 所在地：京都府京都市下京区烏丸通四条下ル、COCON KARASUMA3階
• - 運営：シマフィルム株式会社
• - 代表：志摩敏樹
• - 支配人：川辺紀子（2019年2月時点）

各スクリーンの詳細

• - シネマ1：104席、イメージカラーは赤
• - シネマ2：89席、イメージカラーは緑
• - シネマ3：61席、イメージカラーは青

エピソード

京都シネマは、数々の映画関係者や俳優が訪れる場所でもあります。過去には以下のような舞台挨拶が開催されました。

• - 2008年12月6日：映画『能登の花ヨメ』の舞台挨拶に、主演の田中美里が来館。
• - 2009年7月18日：映画『築城せよ!』の舞台挨拶に、出演者の海老瀬はなが来館。
• - 2010年11月14日：映画『ふたたび swing me again』の舞台挨拶に、監督の塩屋俊と出演者の鈴木亮平が来館。この時のMCはディスクジョッキーのRIOが務めました。

また、女優の武田梨奈は、父親が京都府出身ということもあり、初主演作『ハイキック・ガール!』が2009年10月17日から23日に上映された際に「ちょこっと見てきちゃった」と当館に立ち寄ったことが知られています。2014年7月5日には、『祖谷物語 おくのひと』上映時に舞台挨拶も行っています。

京都の独立系映画館

京都には、京都シネマ以外にも、映画文化を支える独立系映画館があります。

• - 京都みなみ会館
• - 出町座

これらの映画館は、独自の視点で選ばれた作品を上映し、映画ファンに多様な選択肢を提供しています。

まとめ

京都シネマは、単館系映画を中心に上映する映画館として、京都の映画文化を支える重要な存在です。運営会社の変更や経営難といった困難を乗り越えながら、現在も多くの映画ファンに愛されています。これからも、京都の映画文化を豊かにする存在として、その活動が期待されます。

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