仕事納め

仕事納め：年末の業務と休日のあれこれ

仕事納めとは、年末の最後の勤務日を指します。多くの人が年末年始の休暇に入る前の、1年の業務を終える日として認識しています。しかし、その具体的な日付や、その扱い方は、組織や業種によって異なります。

行政機関における仕事納め

日本の行政機関では、法律によって年末年始の休日は明確に定められています。行政機関の休日に関する法律では、12月29日から1月3日までを休日と定めており、原則として公務は行われません。そのため、多くの行政機関では12月28日が仕事納めとなります。ただし、12月28日が土曜日または日曜日に当たる場合は、それぞれ12月27日、12月26日が仕事納めとなります。裁判所や国会に置かれる機関についても、同様の法律によって休日の日付が定められており、仕事納めの日にちもそれに準じます。

地方公共団体における仕事納め

地方公共団体では、地方自治法に基づき、条例で年末年始の休日の日付を定めます。そのため、仕事納めの日は条例によって異なり、必ずしも12月28日とは限りません。条例で定められた年末年始の休日の前日が仕事納めとなり、その日が週末の場合はさらに前倒しとなります。

一般企業における仕事納め

一般企業では、行政機関の例にならって12月28日を仕事納めとするケースが多いですが、企業や業種によって異なるのが現状です。年末が繁忙期の業種では、12月29日まで業務を行い、12月30日から1月4日までを休暇とする企業もあります。金融機関などでは、12月30日まで窓口業務を行うケースも多く見られます。この場合も、12月30日が週末の場合は、その前の平日に窓口業務を終了します。

仕事納めを取り巻く最近の動き

近年、働き方改革の一環として、仕事納め式や仕事始め式を廃止する動きも広がりを見せています。2019年には豊田市が、それ以前にも長野県や滋賀県彦根市などでも、年末年始のこうした行事の廃止を発表しています。これは、有給休暇取得の促進や、社員のワークライフバランス改善などを目的とした取り組みの一環とされています。

まとめ

仕事納めは、年末の最後の勤務日として、多くの企業や組織で認識されていますが、その日付は法律や条例、企業の事情などによって大きく異なります。行政機関では法律によって明確に定められていますが、一般企業では、業界慣習や企業独自の判断に基づいて決定されます。近年は働き方改革の観点から、仕事納めに関する取り組みも変化しつつあります。年末年始の休暇計画を立てる際には、所属する組織や企業の慣例を確認することが重要です。

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