佐山雅弘

佐山雅弘 - 日本のジャズピアニスト

佐山雅弘（さやま まさひろ、1953年11月26日 - 2018年11月14日）は、兵庫県尼崎市に生まれた著名なジャズピアニストであり作曲家です。彼は人生の早い段階から音楽に目覚め、特にジャズに魅了されました。その影響を受けて多彩な音楽活動を展開し、日本のジャズ界において不滅の足跡を残しました。

幼少期と音楽の始まり

彼がピアノを始めたのは小学校時代で、きっかけは幼馴染の女の子がピアノを習っていたことから。中学一年生の時には一時的にピアノのレッスンを止めたものの、中学二年生の時、叔父の誘いで訪れたオスカー・ピーターソンのライブで深く感動し、ジャズの世界に飛び込みました。彼は国立音楽大学作曲科に入学しましたが、プロのピアニストとしての仕事が増えたため中退しました。彼の同級生にはRCサクセションのメンバーであるゴンタ2号もいました。

活躍と音楽スタイル

初期の頃、佐山は「セクシー佐山」というステージネームでRCサクセションのライブやレコーディングに参加し、その後も幅広いジャンルのアーティストと共演しました。ジャズだけでなく、クラシックやポップスなどでも活動し、その融通無碍なスタイルで多くのファンを魅了しました。彼はまた、デューク・エイセスの音楽監督を務め、その編曲や楽曲提供も行いました。

ディスコグラフィと受賞歴

彼の音楽キャリアの中で、数多くのアルバムをリリースしました。主なリーダーアルバムには『SBATOTTO』（1984年）、『Play me a little music』（1986年）、『HYMN FOR NOBODY』（1995年）, などがあります。特に『HYMN FOR NOBODY』には忌野清志郎が参加しており、彼の幅広い人脈を象徴しています。

また、彼は1995年にモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演し、音楽界での評価をさらに高めました。2000年には自らのレーベル『3 VIEWS』を設立し、自己表現の場を広げていきました。

晩年と健康

2014年には胃癌の手術を受けたものの、療養しながらも音楽活動を続けましたが、2017年には腸閉塞により再び入院し、その後も療養を余儀なくされました。2018年には定期健診の結果、悪化したため入院し、そのまま11月14日に64歳でこの世を去りました。

影響とレガシー

彼の音楽は多くの後進のアーティストに影響を与え、多様なスタイルの融合を可能にしました。特に、彼が残したディスコグラフィは、ジャズピアノのスタイルを学びたい多くのミュージシャンにとって貴重な教材とされています。また、著書や教育活動を通しても、次代の音楽家たちにその知識を伝え続けました。彼の死は多くの音楽ファンにとって大きな損失となりましたが、彼の音楽は永遠に受け継がれていくことでしょう。

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