倉橋香衣

倉橋 香衣 - 車いすラグビー日本代表選手

倉橋香衣（くらはし かえ）は、1990年9月15日生まれの車いすラグビー選手であり、兵庫県神戸市出身です。彼女は商船三井/AXEに所属し、かつてはBLITZで活動していました。香衣選手の人生は、彼女の情熱と努力の証となっています。

幼少期と教育

香衣選手は中学・高校時代に体操を続けていましたが、高校卒業後は教師を目指し、文教大学教育学部に進学しました。大学ではトランポリン部に所属し、その道での成長を目指しましたが、大学3年生の時に悲劇的な事故が起こります。トランポリンの練習中に技を失敗し、首の骨が折れ、頸髄を損傷してしまいました。この事故により、彼女は肢体の感覚をほぼ失い、肩と腕の一部だけしか動かせなくなってしまいました。

リハビリと新たな出会い

香衣選手は、自身の状況に悲観することなく、大学復学を目指して懸命にリハビリに励みました。約3年間の努力の結果、2014年には国立障害者リハビリテーションセンターを退所し、文教大学に復学しました。リハビリ中のある日、彼女は車いすラグビーに出会い、このスポーツのダイナミックで熱いプレーに惹かれることになります。

車いすラグビー選手としての軌跡

2015年には埼玉県内の車いすラグビーのクラブチーム「BLITZ」に加入し、その後、2016年に文教大学を卒業し、商船三井に入社しました。2017年には日本代表選手として選ばれ、女子選手としては唯一の選出となりました。香衣選手は自らの苦境を乗り越え、大きな舞台で活躍できるチャンスを得ました。

2021年には東京2020パラリンピック競技大会に日本代表として出場し、銅メダルを獲得しました。この成果は、彼女自身の努力だけでなく、周囲の支えや仲間たちとの絆によっても成し遂げられたものです。その後、2021年4月にはクラブチームが「AXE」に移籍しました。

未来への期待

香衣選手は、2024年のパリパラリンピック競技大会でも日本代表選手として選出されています。彼女のこれまでの歩みとこれからの可能性には、多くの期待が寄せられています。逆境を乗り越え、自身の夢を追い続ける姿は、多くの人々に勇気を与えるものであり、彼女の活躍は今後も見逃せません。

このように、倉橋香衣選手の選手としての活動は、スポーツの持つ力を改めて感じさせ、全ての人にとっての励みとなっています。彼女の今後の活躍に注目しましょう。

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