八千代工業

マザーサンヤチヨ・オートモーティブシステムズ株式会社について

マザーサンヤチヨ・オートモーティブシステムズ株式会社（英: Motherson Yachiyo Automotive Systems Co., Ltd.）は、日本を拠点にする大手自動車部品メーカーです。埼玉県狭山市に本社を構え、かつては本田技研工業（ホンダ）の系列企業として知られていました。しかし、2024年からインドのサンバルダナ・マザーサングループの傘下となる新たな路線を歩むことが決まっています。

歴史の歩み

この企業の歴史は1947年にさかのぼります。当初は大竹塗装所として事業を開始し、1953年に八千代塗装株式会社を設立。その後1960年には鈴鹿市に二輪車エンジン部品の羽布および塗装工場を設け、さらに1968年には社名を現在のマザーサンヤチヨ・オートモーティブシステムズに改称しました。この時期から本田技研工業との関係が深まり、1972年には本田技研工業の軽四輪乗用車「ライフステップバン」の受託生産を始めました。

合弁事業の開始

1974年に本田技研工業及び三恵技研工業との合弁により、新たに合志技研工業株式会社を設立。その後も、特に1976年からは本田技研工業のバギー車や、自動車部品である「燃料タンク」の生産を開始し、多岐にわたる製造活動を展開していきます。

1980年代に入ると、栃木県や三重県に新たな研究所や製作所を設立し、1989年にはカナダに初の海外拠点を開設するなど、国際的な展開を強化していきました。

株式公開と傘下企業

1994年には株式を店頭公開し、7年後の2006年には本田技研工業が株式公開買付けを行い、連結子会社となりました。2010年代にはホンダの生産拠点の見直しや新工場計画の中止が相次ぎ、その影響を受けるなど、厳しい経営環境に直面します。

それでも、2014年からは新たに陸上競技用車いすの製造を開始し、2016年にはフィリピンにおいて新たな連結子会社を設立。また、2018年にはホンダオートボディー株式会社として車両組立部門が分離され、ホンダの完全子会社となる流れが形成された。

2020年代の変革

2023年には本田技研工業から全株式をインドのサンバルダナ・マザーサングループに譲渡する方針が発表され、その後、八千代の全株式がホンダに取得されました。2024年には上場が廃止され、完全子会社の位置づけが確定したことで、マザーサンヤチヨとして新たなスタートを切ることとなります。

主要拠点

本社は埼玉県狭山市に位置し、その他にも柏原工場、鈴鹿工場および栃木研究所など、さまざまな拠点を展開しています。これにより、高品質な自動車部品の生産を行い、国内外の市場で競争力を維持しています。

陸上競技部の活動

マザーサンヤチヨは、陸上競技部も運営しています。1991年から活動を開始し、駅伝競走やマラソンなどで力を入れてきました。しかし、2021年度末にその活動を休止することが決定され、将来の経営資源の振り向けに注力する方針が示されています。

おわりに

現在、マザーサンヤチヨ・オートモーティブシステムズ株式会社は、マザーサングループの一員として新たな経営戦略を展開し、国際的な競争環境に挑むべく進化を続けています。競争が激化する自動車産業の中で、彼らの歩みは今後どのように変化していくのか注目されます。

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