六角家

六角家の歴史

六角家（ろっかくけ）は、藤原北家の中御門流に由来する有力な公家と武家の家系です。この家系は、羽林家に位置づけられた公家と、江戸時代の高家に属した武士の二つの側面を持っています。

中御門流の六角家

中御門流の六角家は、園基福の四男である波多基維（右少将）を初代とし、彼がこの家系を確立しました。2代目の益通（参議）が家名を「六角」に改め、以降、この名前で知られるようになります。公家としての地位は羽林家に属し、石高は江戸時代には蔵米33人扶持、明治初期には254石に達しました。また、菩提寺として松林院を持ち、教育や本草学に精通した博通を要しました。

1869年に公家と大名家が統合されて華族制度が成立すると、六角家もその一部として認められました。1884年に華族令が実施され、王の直任が行われて博通の代に子爵として叙爵されることとなりました。

日野流の六角家

一方、日野流六角家は、後水尾天皇の第3皇子である守澄法親王に従った烏丸光広の子孫から派生しています。光広の次男である広賢は、江戸幕府に仕官し、六角院と名乗りました。幕末には、彼の子孫が下野国内での圧制によって住民の抵抗を受けたことでも知られています。この家系の旗本としての家禄は2000石でありました。

明治維新後、日野流六角家も他の高家と同様に早期に朝廷に帰順し、安堵されました。しかし、明治2年に中大夫以下の称号が廃止されてからは、士族としての位置付けに変わります。その後、1884年には華族令が施行されましたが、日野流六角家は高家としての地位を失い、結局、士族のままとなりました。

系譜

六角家の系譜は、多くの子孫を持つ一族としての特徴がある一方、養子によるつながりも複雑です。実子と養子の区別がされており、鈴木家や他の親族との結びつきも見られます。

まとめ

六角家はその起源から現代に至るまで、歴史的な変遷を経て様々な形で存在し続けている重要な家系です。公家と武家の両方のルーツを持ち、明治維新を経た後も日本の貴族社会においてその影響を持ち続けています。特に華族制度の成立に伴う変化は、彼らの地位を一層強固なものにしました。今後も、六角家の歴史と文化は注目すべき事柄として、多くの人々に語り継がれることでしょう。

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