内海崇

内海 崇（うつみ たかし）

内海崇は、1985年12月9日に兵庫県姫路市で生まれた日本のお笑いタレントであり、お笑いコンビ「ミルクボーイ」のツッコミを担当しています。相方は駒場孝で、二人は吉本興業大阪本部に所属しています。内海の学生時代からの活動や、漫才にかける情熱がどのように築かれてきたのかを見ていきましょう。

幼少期と教育背景

内海は姫路市立白浜小学校、姫路市立灘中学校、そして兵庫県立姫路南高等学校を卒業しました。高校時代には「コスモス」というコンビで活動を行い、高校3年時にはM-1甲子園にも出場しましたが、結果は振るいませんでした。この経験が、彼の後の活動に影響を与えたことでしょう。

大学時代と漫才との出会い

内海は高校卒業後、シナリオライターを目指して大阪芸術大学映像学科に進学します。大学生活の初期にはアイスホッケー部への入部を検討していましたが、最終的には2ヶ月遅れで落語研究会に参加し、そこで相方の駒場と出会います。駒場は既に「芸大亭キング」というコンビを組んでいましたが、自分から解散を提案したことで、内海は駒場と新たにコンビを組むことになりました。大学1年生の頃には、教室を借りて初めて「ミルクボーイ」として舞台に立つことになりました。

2006年には、仮コンビで初めてM-1グランプリに参加し、2回戦にまで進出する幸運に恵まれました。この時は現在とは逆の立ち位置で、左に立っていました。また、同年には「大学生M-1グランプリ」での優勝も果たしました。大学生活の中で漫才活動に対する情熱が育まれていったのです。

事務所所属後の苦労

大学を卒業後、内海は本格的に漫才の道を歩むため、事務所に所属します。しかし、初期には期待した成績を残すことができず、M-1グランプリの旧大会の終了後（2010年）、再開までの5年間は漫才から遠ざかり、趣味だったギャンブルに没頭してしまいます。自分の進む道を再考させられたのは、2016年に母がくも膜下出血で倒れたことがきっかけでした。

この出来事を通じて彼は再び漫才と真剣に向き合う決意を固めます。2018年には、後輩の霜降り明星がM-1グランプリで優勝したことが大きな刺激となり、漫才への情熱が再燃します。その結果、ギャンブルも完全に断ち切り、漫才に専念するようになります。

M-1グランプリ優勝

2019年に開催された「M-1グランプリ2019」では、歴代最高得点の681点を獲得し、見事に優勝を果たしました。この成功によって内海は一気に注目されるお笑いタレントに成長しました。

その後の活動と私生活

優勝直後の2019年12月31日には、「第70回紅白歌合戦」にも出演し、けん玉の特技を披露しました。また、2020年4月には9年間付き合った女性との婚約を発表し、同年の6月には婚姻届も提出しました。しかし、2020年9月には新型コロナウイルスに感染し、10月に仕事に復帰しています。

パーソナルな側面

内海の身長は168cm、体重は95kgで、相方の駒場と比べると小柄ですが、体格はしっかりしています。彼はけん玉や早食いが得意で、特にけん玉では1段の資格を取得済みです。髪型は「角刈り」がトレードマークであり、長年同じ大阪の散髪屋で切っています。コロナ禍で髪が伸び続けた際も、復活を遂げており、その様子をSNSで報告しました。また、『ちいかわ』のファンでもあります。

このように、内海崇は学生時代からの活動を経て、試行錯誤を重ね、漫才師として多くの人々に愛される存在となりました。

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