内藤家長

内藤 家長（ないとう いえなが）

内藤家長は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将であり、徳川氏の忠臣として知られています。彼の名は、今もなお日本の歴史に刻まれており、多くの人々に尊敬されています。字は金一郎といい、三河国内藤氏の出身です。

略歴

彼の家系は父親の内藤清長の代から松平氏、つまり後の徳川氏に仕えてきた譜代の家臣であり、内藤家はこのような背景から信頼される武士家でした。家長は父が晩年に授かった子供であり、義兄の内藤信成から家督を受け継ぐことになりました。

家長はその壮健さと優れた武勇で知られ、特に弓の名手で「無双の弓手」と称されるほどでした。彼の騎射の技術は非常に高く、二俣城攻めの際には城主の依田信蕃から弁慶に例えられ、「近代無双。今弁慶と称すべし」と賞賛されました。

父と同じく、一向宗の教徒でもありましたが、三河一向一揆の際には一揆に加勢せず、義理の伯父である徳川家康に従いました。彼は家康とともに一揆衆を鎮圧し、その献身的な姿勢によって家康からの信頼を得ました。

以降、数々の戦いに従軍し、その都度優れた戦績を収めました。特に小田原城攻めの際に、豊臣秀吉より「その容貌、将帥の器に当たれり」との評価を受け、秀吉から鉄砲30梃を賜るなど、戦国時代の武将としての実力を証明しました。

天正18年（1590年）には、武功が認められ8千石の旧領に加え、さらに1万2千石を与えられ、合計2万石の土地を治める佐貫城主となりました。

関ヶ原の戦い

慶長5年（1600年）、彼の次男である内藤元長や鳥居元忠、松平家忠らとともに伏見城を守備して、石田三成などの西軍の動きに備えていました。実際に三成が挙兵すると、家長は元長、元忠、家忠たちと共に伏見城攻防戦に挑みましたが、そこで戦死してしまいます。享年は55歳でした。

家長の戦死は、彼の長男である政長に家督を継ぎ、父の功績が評価された結果、さらに1万石の加増がなされました。

埋葬

彼は大津市の大練寺に葬られた後、後に佐貫花香谷の善昌寺へ改葬されました。

系譜

• - 父: 内藤清長（1501-1564）
• - 母: 不詳
• - 室: 松平忠長の娘
• - 長男: 内藤政長（1568-1634）
• - 生母不明の子女:

- 女子: 正木義断室
- 女子: 赤松氏置正室

内藤家長は、忠義に厚く、武士としての名声を博した人物であり、その業績は今も日本の歴史で光を放っています。

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