内部駅

内部駅の概要

内部駅（うつべえき）は、三重県四日市市小古曽三丁目に位置する四日市あすなろう鉄道内部線の終着駅です。この駅は地域の交通の重要な拠点であり、多くの乗客が利用しています。

歴史

内部駅の歴史は1922年（大正11年）の6月21日まで遡ります。この日、三重鉄道の小古曽駅と内部駅間が開通し、駅が開業しました。1944年（昭和19年）には会社合併によって三重交通の一部に組み込まれ、1964年（昭和39年）には三重電気鉄道の駅となりました。さらに、1965年（昭和40年）には近畿日本鉄道の駅に移行し、2015年（平成27年）に四日市あすなろう鉄道へと移管され、その際に出発式が行われました。

内部駅は市が駅施設の所有権を持っており、2017年には住民の寄付により駅で発着メロディの導入が実現しました。この音楽は「うつべ音頭」と「はばたけ!うつべ」の2曲で構成されており、地域活性化の一環として電車の発着時に流されています。2021年には駅前広場の整備が完了し、広場の完成記念式典が行われ、さらに、ICカード「ICOCA」の利用が可能となりました。

駅構造

内部駅は地上駅で、単式ホーム1面1線を持っています。ホームは線路の北側にあり、その有効長は3両に対応しています。駅舎は改札口がホームの北側に設けられており、電車到着後に改札が行われる仕組みです。また、駅の改札機にはICカード対応の機器が設置されています。

乗客が駅を利用する際には、混雑を避けつつ電車の発着時に流れるメロディを楽しむことができます。さらに、駅構内には四日市あすなろう鉄道の内部車庫・検修庫があり、内部・八王子線のすべての車両がここに所属しています。検査は車庫内で行われ、必要に応じてトラックで近鉄の塩浜検修車庫に運ばれることもあります。

内部駅にはかつて鈴鹿市の伊船地区までの延伸計画があり、一時は工事が進められましたが、現在の状況では延伸は難しいとされています。

利用状況

「三重県統計書」によると、内部駅の1日における平均乗車人数は変動しており、特に年度によって異なるデータが示されています。最高値や各年度の最低値は明示されており、乗客数の増減を表しています。駅の利用状況は、行事や天候によっても影響を受けるため、正確な比較は難しい場合があります。

駅周辺

内部駅の南側にある国道バイパスを境に風景は大きく変わります。北側には民家や商店が点在し、自動車教習所や公立小学校もあります。一方で、南側は工業地帯が広がり、スーパーセンターやコンビニも存在します。駅から少し離れたところには内部川が流れており、駅前周辺の施設整備も進められています。

駅前広場には送り迎え専用のロータリーや駐輪場（460台収容）が設けられ、駅周辺の利便性が向上しました。

バス路線

内部駅の最寄りのバス停は三重県道407号線沿いの「内部駅前」停留所です。こちらでは三重交通の53系統が運行されており、他の路線は過去に存在していましたが、現在は廃止されています。

隣の駅

内部駅と接続しているのは四日市あすなろう鉄道の内部線で、隣には小古曽駅があります。

参考文献

駅に関する詳しい情報は、岩間昌子著「四日市あすなろう鉄道 八王子線・内部線」に記載されています。

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