再受験

再受験とは

再受験とは、一度大学受験を経験した人が、再び大学受験に挑戦することを指します。また、そのような状況にある受験生を「再受験生」と呼びます。大学受験だけでなく、中学受験や高校受験を再び行う場合も含まれます。

再受験の理由

再受験を行う理由は様々です。

進路変更: 他の学部や学科への進学を希望する場合
学校への不満: 現在在籍している学校に不満がある場合
家庭の事情: 保護者の転勤などにより、転居を余儀なくされる場合
学校の統廃合: 学校の統合や廃校により、転学が必要になる場合

広義には、大学に在籍しながら他の大学を目指す「仮面浪人」も再受験に含まれます。

再受験の難しさ

一般的に、再受験での合格は難しいとされています。主な理由として、以下の点が挙げられます。

1. モチベーション維持の難しさ

アルバイト、会社員、主婦など、受験勉強以外の活動をしている場合、モチベーションを維持することが困難です。特に、身近に受験を志す人がいない場合や、塾や予備校に通いにくい場合は、孤独感を感じやすいでしょう。また、仕事が忙しい時期や、辛い出来事に遭遇した際に、受験への意欲が低下してしまうこともあります。

2. 勉強習慣の維持の難しさ

再受験生は、予期せぬ業務や誘いが入ることが多く、計画通りに勉強を進めることが難しい場合があります。特に、働きながら受験を目指す場合は、仕事の繁忙期に勉強時間を確保することが困難です。また、久しぶりに受験勉強を再開する場合、勉強習慣を取り戻すまでに時間がかかることもあります。

3. 指導者の不在

再受験生で塾や予備校に通う人は少数派です。そのため、学習計画の策定、学習進捗の確認、受験情報の収集といった面で不利になることがあります。特に、受験制度や出題傾向は年々変化するため、最新の情報に常にアンテナを張っておく必要があります。また、自分の弱点や改善点を見つけるためには、客観的な視点からのアドバイスが不可欠です。

再受験における注意点

再受験や多浪の場合、入学試験において不利になる大学も存在します。特に医学部ではその傾向が顕著であり、過去には合格最低点を上回る点数を獲得したにもかかわらず不合格になったとして、大学側と受験生の間で訴訟に発展した事例もあります。大学によっては、年齢制限や浪人回数による足切りを設けている場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。

学制改革前の再受験

学制改革前は、尋常小学校卒業後に旧制中学校への受験に失敗した者が、再受験のために高等小学校に進学するケースが多く見られました。これは、旧制中学校に進学するためには、高等小学校で一定の学力を身につける必要があったためです。

まとめ

再受験は、様々な理由で再び受験に挑戦する人のための制度です。合格は決して容易ではありませんが、綿密な計画と強い意志があれば、目標を達成することは可能です。再受験を検討している方は、情報収集をしっかりと行い、自分に合った学習方法を見つけることが重要です。

関連項目

過年度生（浪人）
大学受験
* 高校受験

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