准看護師試験

准看護師試験の概要

准看護師試験は、都道府県知事が実施する試験であり、合格することで准看護師の免許を取得できます。保健師助産師看護師法第25条に基づいて実施され、准看護師養成課程修了者などが受験資格を持ちます。試験は、人体の構造と機能、看護の基礎、各分野の専門知識などを問う問題が出題されます。

受験資格

准看護師試験の受験資格は、以下のいずれかを満たす者です。

1. 文部科学大臣指定の学校で2年間看護に関する学科を修めた者
2. 都道府県知事指定の准看護師養成所を卒業した者
3. 文部科学大臣指定の学校で3年以上看護師に必要な学科を修めた者
4. 厚生労働大臣指定の看護師養成所を卒業した者
5. 厚生労働大臣が、日本の看護師養成課程修了者と同等以上の知識・技能を有すると認めた外国の看護学校・養成所卒業者、または外国で看護師免許を得た者
6. 厚生労働大臣が定める基準に従い、各都道府県知事が適当と認めた外国の看護学校・養成所卒業者、または外国で看護師免許を得た者（5.に該当しない者）

上記1.～5.については、試験の申込期限までに修業が完了見込みである者も受験資格を有します。

試験日と合格発表日

試験日は例年2月中旬から下旬、合格発表日は例年3月中旬から下旬で、いずれも都道府県知事が指定します。

試験地

試験会場は、都道府県知事が指定します。

試験科目と問題数

試験問題は全部で150問、試験時間は1問あたり約1分です。出題形式は全て四肢択一式です。試験は1日で実施されます。科目は以下の通りです。

人体の仕組みと働き（9問）
食生活と栄養（3問）
薬物と看護（3問）
疾病の成り立ち（6問）
感染と予防（3問）
看護と倫理（2問）
患者の心理（3問）
保健医療福祉の仕組み（2問）
看護と法律（2問）
基礎看護（43問）
成人看護（36問）
老年看護（14問）
母子看護（12問）
精神看護（12問）

合格基準

合格基準は、各科目の得点がいずれも満点の60％以上です。

試験地域のブロック化

2003年3月27日、厚生労働省は准看護師試験基準を告示し、試験地域を以下の8ブロックに分けました。

地域1：北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
地域2：茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県
地域3：富山県、石川県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
地域4：京都府、兵庫県
地域5：滋賀県、大阪府、奈良県、和歌山県
地域6：鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
地域7：徳島県、香川県、愛媛県、高知県
地域8：福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

まとめ

准看護師試験は、准看護師として活躍するための第一歩です。試験内容は多岐に渡りますが、適切な学習計画と努力で合格は可能です。本記事の情報が、受験生の皆さんの学習の一助となれば幸いです。試験対策として、過去問を解いたり、参考書を活用したりするなど、効果的な学習方法を検討しましょう。

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