初田啓介

初田啓介（はつた けいすけ）

初田啓介は、1970年9月23日生まれのTBS[[テレビ]]のアナウンサーです。埼玉県大宮市出身で、早稲田大学本庄高等学院を経て、早稲田大学第一文学部を卒業後、1993年4月にTBSに28期生として入社しました。同期には、宇宙弁護士の雨宮塔子や宮澤祐介がいます。

来歴と人物

初田は、中学・高校・大学時代に多くのアナウンサー仲間と共に過ごしました。彼の大学時代には、音楽評論家の酒井康が著した『虹色の音詞II』でも触れられているように、バンド活動でドラムを担当するなど、多才な一面を持っています。音楽への情熱は、特にヘヴィメタルやプログレッシブ・ロックへの好みとして表れ、自身が演奏した音楽はパンク調を帯びていたと言います。

現在は主にスポーツ中継の実況を行っており、プロ[[野球]]やK-1など幅広い競技を担当しています。特に『オールスター感謝祭』の「赤坂5丁目ミニマラソン」では1996年から2020年まで実況を行い、多くの視聴者に親しまれています。また、2004年には人気番組『SASUKE』および『スポーツマンNo.1決定戦』のメイン実況として古舘伊知郎からバトンタッチを受け、数々の名実況を残しました。

特筆すべき実況

特に注目に値するのは、2008年の北京オリンピックや2009年の世界陸上ベルリン大会での実況です。特に世界記録が出た男子100m・200mのウサイン・ボルトのレースを担当した際は、多くのファンの記憶に残っています。2019年7月には組織内で部長待遇エキスパート職に昇格し、さらなる地位へと昇進しました。

エピソード

初田の実況スタイルには、ユニークで時に問題視されるようなエピソードも多く見受けられます。入社初期からスポーツ中継を希望していたものの、若手時代は数多くの練習と修行を重ねなければなりませんでした。1995年、日本ハム対西武戦での実況練習中、偶然西崎幸広がノーヒットピッチングを達成する瞬間に実況のマイクを渡されたことが、実質的なデビューとなりました。西崎選手はその後、1球で試合を終わらせる快挙を成し遂げたため、初田の実況も注目を浴びました。

また、2003年のK-1大晦日のボブ・サップ対曙太郎戦においては、この試合が大きな視聴率を獲得し、当時のNHK紅白歌合戦を抜いたとの記録が残っています。彼の独特な表現も視聴者の間で流行しました。その一方で、2016年の日本シリーズでは言い間違いが続出し、視聴者から多くの非難を浴びたこともありました。

現在の活動

現在は、様々なスポーツ中継に出演中で、プロ[[野球]]の実況を始め、ラグビーやバレーボール、陸上競技など幅広い分野での活動を展開しています。他にも、TBSラジオの『Kakiiin』ではコーナーを担当し、レギュラー番組にも出演しています。アニメ『それでも町は廻っている』には野球実況アナウンサー役で出演し、その多才な一面が魅力的です。エンターテインメントの世界で活躍し続ける初田の今後が楽しみです。

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