別保駅

別保駅（べっぽえき）

別保駅は、北海道釧路郡釧路町別保4丁目に位置する、北海道旅客鉄道（JR北海道）根室本線（花咲線）の駅です。釧路駅から根室本線に乗り、東へ向かうとたどり着きます。

歴史

別保駅は、その歴史の中でいくつかの重要な変遷を遂げてきました。

1917年（大正6年）12月1日：上別保駅（かみべっぽえき）として開業しました。当時は鉄道院釧路本線（後の根室本線）の釧路駅 - 浜厚岸駅間の延伸に伴うもので、一般駅としてのスタートでした。
1933年（昭和8年）：駅舎の増築が行われ、利用者の増加に対応しました。
1937年（昭和12年）11月：太平洋炭礦別保炭鉱専用線（延長1.56 km）が開業し、石炭輸送の拠点としての役割も担いました。
1952年（昭和27年）11月15日：別保駅に改称されました。
1962年（昭和37年）1月15日：貨物取扱いが廃止され、旅客駅としての性格が強まりました。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物取扱いも廃止されました。
1986年（昭和61年）11月1日：駅員無配置駅となり、簡易委託化されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅となりました。
1992年（平成4年）4月1日：簡易委託も廃止され、完全無人化されました。

駅名の由来

当初の駅名「上別保」は、別保川の上流に位置することに由来していました。「別保」という地名は、別保川のアイヌ語名「ペッポ（pet-po）」から来ています。これは、「川」を意味する「ペッ（pet）」に接尾辞「ポ（po）」が付いたもので、「小川（川っ子）」を意味します。釧路川本流と対比して名付けられたと考えられています。

その後、所在地の字名改正により、「上」が取れて「別保」に改称されました。

また、別保駅は、日本の駅の中で、読みが「ぽ」で終わる唯一の駅です。

駅構造

別保駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。現在は無人駅で、釧路駅が管理しています。かつては2面2線の構造で列車の行き違いが可能でしたが、後に撤去されています。

利用状況

近年の乗車人員は減少傾向にあります。

駅周辺

別保駅周辺には、以下の施設があります。

釧路町役場：国道44号を挟んで駅の近くに位置しています。
駅前広場：比較的広く、自動車を複数台駐車できるスペースがあります。
別保公園：駅の西隣に整備されています。
釧路警察署別保駐在所
別保郵便局
くしろバス、阿寒バス「別保駅前」停留所

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

根室本線（花咲線）

武佐駅 - 別保駅 - 上尾幌駅

外部リンク

別保｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

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