別府ロープウェイ
別府ロープウェイは
大分県別府市に所在し、鶴見岳(標高1,374.5m)の山麓と山上を結ぶ
索道です。運営は近鉄グループの別府ロープウェイ株式
会社によって行われています。ここでは、ロープウェイの概要や特徴、沿革、運行状況、アクセス方法などについて詳しく紹介します。
概要
別府ロープウェイは、鶴見岳の山腹にある別府高原駅(標高503m)から、山頂付近の鶴見山上駅(標高約1,300m)までを約10分で結びます。車内では
別府湾や
由布岳の美しい景色を望むことができ、天候が良ければ
四国や九州の山々まで見渡せます。また、鶴見山上駅から山頂までは徒歩で約15分の距離にあり、冬季には
霧氷が見られることもあるため、多くの観光客が訪れます。
沿革
別府ロープウェイは
1962年12月21日に運行を開始しました。当初は101人乗りのゴンドラが世界初という記録を持っていました。1986年には、搬器が現在のものに更新され、より快適な乗車が可能になりました。山上駅の2階には
霧氷を年中観察できる人工
霧氷展示装置が設置されていましたが、2010年12月に展示は終了しました。
2012年には開業50周年を祝ってゴンドラの大規模改修が行われ、「ゆふ号」は青色、「つるみ号」は赤色に塗装されました。また、
2018年7月14日には別府高原駅の改装が行われ、内装は木目調に変更され、情報案内は多言語に対応しました。さらに、山上の様子を映し出すディスプレイが設置され、利便性が向上しました。
路線データ
別府ロープウェイの
営業キロは1,816mで、起終点駅を含む2つの駅が設けられています。高低差は792.5mに達し、最大勾配は33°38′です。最高速度は4.1m/sであり、4線交走式普通
索道の方式で運行されています。支持柱は4基あり、運行されるゴンドラは「ゆふ号」と「つるみ号」の2つです。これらのゴンドラは各101人乗りで、20分おきに(繁忙期には15分おきに)往復運転されます。
営業時間
営業は年中無休で、夏季(3月15日-11月14日)は午前9時から午後5時半まで、冬季(11月15日-3月14日)は午前9時から午後5時まで営業しています。上り最終便はそれぞれ17:00、16:30となっており、ゴールデンウィークや夏季には夜間営業を実施し、元旦の初日の出運転も行われます。
運賃
運賃は一般大人(中学生以上)が往復1,600円、片道1,000円で、シニア(70歳以上)や中学生は200円引きとなります。一般小人(4歳以上)は往復800円、片道500円です。
アクセス
アクセス方法としては、JR九州の日豊本線別府駅から亀の井バスを利用し、由布院駅前バスセンター行きで約20分ほど、別府ロープウェイ停留所で下車するのが一般的です。
別府ロープウェイを運営する別府ロープウェイ株式
会社は、
大分県別府市大字南立石に本社があります。ロープウェイの運行に加え、近隣の山野草館や九州焼酎館も運営しており、観光客にとって魅力的な施設となっています。