力石政法
力石政法について
力石政法（りきいし まさのり）は、1994年6月10日生まれの日本のプロボクサーであり、三重県鈴鹿市出身です。彼は現在、WBOアジアパシフィックスーパーフェザー級の王者として知られており、以前にはOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級の王者にもなっていました。彼の兄、矢吹正道もボクシング界で著名な選手で、元WBC世界ライトフライ級王者で、現在はIBF世界ライトフライ王者を務めています。
ボクシングとの出会い
力石は幼少期からボクシングに触れ合っていましたが、当初は家庭環境の影響で何度もリングから離れざるを得ない状況に置かれていました。18歳の時、兄と共に上京し本格的にボクシングに取り組むことを決意します。しかし、上京前に起こしたトラブルにより少年院に送致され、そこで2年間を過ごしました。出所後、彼は「このままではいけない」との思いから、ボクシングに真剣に向き合うことを誓います。
プロデビューと成長
2017年7月16日、刈谷市あいおいホールにて元韓国王者李サヤと対戦し、プロデビューを果たしました。結果は3-0の判定勝ちと素晴らしいスタートを切りました。2018年4月30日には日本の強豪である坂晃典と対戦し、TKOで敗れる苦い経験をしましたが、これは彼の成長に欠かせない試練となりました。
その後、2019年にWBA世界スーパーフェザー級12位のフレディ・フォンセカと対戦し、判定勝ちを収めるなど着実に成績を上げていきました。2021年12月には元OPBFバンタム級王者ロリ・ガスカにTKO勝ちし、その後も勝利を重ね続けます。
王者としての道
2022年5月には、OPBFスーパーフェザー級王座決定戦を行い、元王者渡邉卓也を相手に完勝し王座を獲得しました。続く8月には王座防衛戦も成功し、彼の名声はますます高まりました。2023年1月にはWBOアジアパシフィックスーパーフェザー級の王者木村吉光に挑み、試合は5回TKO勝ちという結果で新たなタイトルを手にしました。しかし、同年8月、兄の矢吹正道によってIBF世界スーパーフェザー級王座への挑戦が諸事情により消えたことが報告されました。
国際舞台での挑戦
2024年3月、イタリアでの試合ではWBC世界スーパーフェザー級シルバー王座をかけてマイケル・マグネッシと対戦しました。公開採点では劣勢となる場面がありましたが、最終回で逆転勝利を収めタイトル獲得とWBC世界スーパーフェザー級王者への挑戦権を勝ち取りました。この試合は日本でも生中継され、多くのファンの注目を集めました。
移籍と今後の展望
2024年6月、力石は3150FIGHTとの契約を解消し、LUSH緑ボクシングジムから大橋ボクシングジムへの移籍を発表しました。今後も名古屋でLUSHジムで練習しつつ、試合ごとに横浜の大橋ジムに通う形を取る予定です。10月には大橋ジムでの初戦が控えており、フィリピンフェザー級王者アルネル・バコナヘとの対戦が予定されています。
戦績
獲得タイトル
力石政法のボクシングキャリアは挑戦と成功の連続です。彼の今後の活躍に期待が寄せられています。
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