矢吹正道

矢吹正道について

基本情報

矢吹 正道（やぶき まさみち、本名：佐藤 正道）は、日本のプロボクサーであり、1992年7月9日に三重県鈴鹿市で誕生しました。彼は、元WBC世界ライトフライ級王者であり、現在は緑ボクシングジムに所属しています。過去には薬師寺ボクシングジムで活動し、登場曲には麻倉未稀の『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』が使われています。

来歴とボクシングキャリアの始まり

少年期、矢吹は喧嘩や暴走行為に明け暮れ、50回以上の補導歴を持つという過去がありました。このような環境から、彼はボクシングへと転身し、三重県立四日市四郷高等学校に在籍中にインターハイに出場。しかし、アマチュアでの成果は多くはなく、17歳の時には長女が誕生し、父親の立場となります。

16歳でボクシングを始め、2016年3月27日にはプロとしてデビューし、初戦でTKO勝利を収めます。その後、同年の12月23日に行われた全日本フライ級新人王決定戦でプロ初黒星を喫するも、この経験が彼をより一層成長させることとなります。

日本ライトフライ級王座獲得への道

2019年12月、矢吹は日本ライトフライ級2位の芝力人との対戦でTKO勝ちし、挑戦権を獲得します。2020年7月26日、王座決定戦で佐藤剛をKOし、見事に日本ライトフライ級王者となります。続く12月26日には初防衛を成功させたものの、2021年7月21日に王座を返上。

世界王座獲得

矢吹は2021年9月22日、京都市体育館でWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗と対戦。10回TKO勝ちを収め、世界王座を手に入れました。しかし、寺地陣営との間で裁定に関する対立が生じ、JBCに対する再抗議が行われました。

2022年3月19日、寺地との再戦でKO負けを喫し、王座を失うことになります。この出来事は矢吹にとって大きな試練となりましたが、彼はそれでもなおリングに復帰し続けています。

その後の活躍

2022年9月10日に行われたタノンサック・シムシー戦で勝利を収めた後、2023年にはIBF世界同級挑戦者決定戦に臨みます。彼の努力は続き、2024年6月21日にはIBF世界ライトフライ級王者との指名試合が指令されるなど、さらなる高みを目指しています。

プライベートと個人の活動

矢吹は、リングネームに『あしたのジョー』の主人公から名を取りました。また、彼の弟である力石政法もプロボクサーとして活動しています。父親としては長女のボクシングにも関わり、彼女はジュニア・チャンピオンズリーグ全国大会で連覇の実績を残しています。

さらに、矢吹はボクシング以外にも建築業を営み、その活動を通じて支え合いながらプロボクサーとしてのキャリアを築いています。タトゥーを入れることによって彼の信念を表現するなど、個性溢れる人物でもあります。

戦績

矢吹正道はプロボクシングで20戦を行い、16勝（15KO）4敗の成績を残しています。彼の今後の活躍も期待されており、ボクシング界における注目選手であることに変わりはありません。

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