加藤吉平商店

合資会社加藤吉平商店：伝統と革新が息づく酒蔵「梵」

福井県鯖江市に拠点を置く合資会社加藤吉平商店は、日本酒「梵（ぼん）」を醸造する老舗の蔵元です。近年は焼酎やリキュールなどの製造にも力を入れています。

酒造りの特徴：純米酒へのこだわりと海外への挑戦

2003年以降、加藤吉平商店は純米酒のみを製造するという明確な方針を打ち出しています。これは、米本来の旨味を最大限に引き出すという強いこだわりによるものです。

また、国内の日本酒消費量が減少傾向にある中、積極的に海外市場への展開を推進しています。30社以上の商社との取引を通じて販路を拡大し、2019年3月には日本酒製造会社として初めて輸出先が100カ国を超えるという偉業を達成しました。これは、「梵」の品質の高さと、グローバルな視点でのマーケティング戦略が結実した結果と言えるでしょう。

沿革：歴史と革新の歩み

1860年：両替商・庄屋を営んでいた加藤吉平商店の先祖が、日本酒製造を開始。
2014年：福井県鯖江市川去町に「梵・酒の郷（さと）」が竣工。最新式の精米工場が稼働し、原料米の品質向上に大きく貢献。
2017年：酒蔵本社棟のある鯖江市吉江町に、最新鋭の設備を備えた「梵・天空蔵」が竣工。より高品質な酒造りを目指す体制が整いました。
2018年：「梵・酒の郷」にて焼酎の製造を開始。日本酒造りの技術を活かした新たな挑戦。
2018年：築150年以上の町屋を改修し、観光交流施設「梵・町屋ギャラリー」を開業。地域文化の発信拠点としての役割も担っています。
2019年：「梵・焼酎」の販売を開始。日本酒ファンのみならず、焼酎愛好家からも注目を集めています。
2020年：「梵・ゆずリキュール」の販売を開始。日本酒をベースにした、新しい味わいのリキュール。
2020年9月：「梵66・梵78」高濃度エタノール製品（手指消毒用）を発売。社会貢献にも積極的に取り組んでいます。
2022年5月：鯖江市石田上町に高さ20数mの10棟目となる新物流拠点「梵の港」が竣工。増加する需要に対応するための物流体制を強化。

加藤吉平商店は、伝統的な酒造りの技術を守りながらも、常に新しい挑戦を続けています。高品質な日本酒「梵」を中心に、焼酎やリキュールなど、多様な商品展開を行っており、国内外の多くの人々を魅了しています。また、地域文化の発信や社会貢献活動にも積極的に取り組んでおり、地域社会との共存共栄を目指しています。

「梵」は、その名が示す通り、清らかで奥深い味わいが特徴です。米の旨味を最大限に引き出した純米酒は、日本酒ファンはもちろん、これから日本酒を飲んでみようという方にもおすすめです。ぜひ一度、その味わいを試してみてはいかがでしょうか。

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