北一已駅

北一已駅：留萌本線の歴史を刻む駅 (2026年廃止予定)

北一已駅は、北海道深川市一已町に位置するJR北海道留萌本線の駅です。かつては旅客と荷物の取り扱いがありましたが、時代の流れとともに無人化され、2026年には廃止される予定です。

歴史

1955年に開業した北一已駅は、当初「きたいちゃん」という読み方もされていたようです。その後、業務委託や直営駅への変更、荷物扱いの廃止、無人化などを経て、1997年に現在の「きたいちやん」という駅名に改称されました。

2026年には深川駅 - 石狩沼田駅間の廃止に伴い、その歴史に幕を閉じることになります。

駅名の由来

駅名は、所在地である一已町（旧一已村）の北に位置することに由来します。「一已」という地名は、アイヌ語の「イチャン（ican）」に由来し、鮭・鱒の産卵場を意味します。開拓時代には屯田兵を中心とする村で勢いが良かったことから、「一にして已む」という意味を込めてこの字が当てられました。

駅構造

北一已駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。かつては列車交換が可能な相対式ホーム2面2線でしたが、交換設備廃止後は棒線駅となりました。駅舎は構内の西側に位置し、開業当初からの建物が残っています。この駅舎は、かつて廃駅となった深名線宇津内仮乗降場を解体、移設したものとされています。木造平屋の建物は、歴史を感じさせる佇まいです。

駅周辺

駅周辺は、水田地帯が広がるのどかな風景が特徴です。近くには国道233号や北海道道281号が通り、桜山公園ではD51形蒸気機関車やC58形蒸気機関車が静態保存・展示されています。かつてSLホテルとして運営されていた客車は撤去されましたが、これらの機関車は地域の歴史を今に伝えています。

隣の駅

留萌本線

深川駅
北一已駅
* 秩父別駅

北一已駅は、まもなくその役割を終えようとしていますが、地域の歴史と人々の記憶に深く刻まれています。2026年の廃止を前に、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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