北海道農業共済組合

北海道農業共済組合について

北海道農業共済組合（略称：NOSAI北海道）は、北海道全体をカバーする農業共済の組合であり、国内で最も規模が大きい組織です。約2万8千人の組合員を擁し、47都道府県の中で特定組合化が46番目に進められました。

所在地

本部は北海道札幌市中央区北4条西1丁目の北農ビルの15階に位置しています。

組織の歴史

北海道農業共済組合の形成は、2010年に農林水産省が提案した「1県1組合」の方針に基づくもので、業務を効率化し、運営基盤を強化することを目指しています。この理念のもと、周辺地域との合併が進められ、現在の形態に至りました。

前史

1948年に北海道各地で農業共済組合が設立され、2017年には道内の5組合が合併し、北海道中央、みなみ北海道、十勝、オホーツク、ひがし北海道の5つの組合からなる連合体に移行しました。2021年5月には、これら5つの組合による合併が承認され、2022年4月に現在の北海道農業共済組合が発足しました。

主な活動内容

NOSAI北海道は公的保険制度として農業共済事業を運営しており、主に農作物や家畜に関する損失を保障するための制度を提供しています。また、国の制度外で独自に保管中農産物に関する任意共済も実施しています。

受託業務

さらに、全国農業共済組合連合会が推進する農業経営収入保険の窓口業務も担当し、農業者への支援を行っています。

家畜診療業務

組合員向けに北海道内に約70か所の家畜診療所を直営で運営しており、約800人の獣医師が活躍しています。これにより、産業動物に対する診療サービスを提供し、地域の農業を支える重要な役割を担っています。

管轄区域と組織構成

農業共済事業は、合併前の5つの組合の管轄区域に基づき、「統括センター」として組織化されています。みなみおよび道央の統括センターは本所と同じ北農ビルに位置しますが、他の3つのセンターは各地域内に設置されています。

各センター管轄

• - みなみ統括センター（札幌市中央区）: 札幌市、江別市、千歳市など。
• - 道央統括センター（札幌市中央区）: 深川市、夕張市、岩見沢市など。
• - 十勝統括センター（帯広市）: 帯広市、音更町、士幌町など。
• - ひがし統括センター（標津郡中標津町）: 釧路市、白糠町、標茶町など。
• - オホーツク統括センター（北見市）: 北見市、網走市、紋別市など。

北海道農業共済組合は、地域農業の発展に寄与するため、さまざまなサービスを展開しており、日々組合員の支援に努めています。各種連携事業や情報提供を通じて、農業経営の安定を図っています。また、組合員の声を反映させるための活動も重要視し、地域に根ざしたサービスを提供することに力を入れております。

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