千葉貨物駅

千葉貨物駅：京葉臨海鉄道の貨物輸送拠点

千葉県千葉市中央区浜野町に位置する千葉貨物駅は、京葉臨海鉄道臨海本線の重要な貨物駅です。長い歴史と、近年まで国内で唯一稼働していたカーリターダーの存在で知られていました。

歴史：村田駅から千葉貨物駅へ

1963年、村田駅として開業した当駅は、1992年にはカーリターダーを導入し、貨物輸送の効率化を図りました。1994年にはコンテナ貨物の取扱いを開始、1996年には千葉貨物ターミナル駅の業務を移管し、コンテナホームの拡張も行われています。1997年には現在の駅名である「千葉貨物駅」に改称されました。2012年には京葉臨海鉄道の設立50周年を記念して一般公開され、多くの来場者を集めました。近年では、2021年6月30日をもって、長年使用されてきたカーリターダーが撤去され、突放入換も廃止となりました。これは、国内におけるカーリターダーの消滅を意味する出来事でした。

駅構造：広大な構内と充実した設備

地上駅である千葉貨物駅は、1面2線のコンテナホームと貨車・機関車の検修施設を備えています。京葉線へのアクセスや臨海本線南方面への列車の組成が行われるため、駅構内は広範囲に渡っています。かつては、国内で最後の稼働例であったカーリターダーを用いて貨車の突放入換が行われていましたが、2021年の撤去によってその歴史に幕を閉じました。また、かつては川崎製鉄千葉製鉄所（現JFEスチール東日本製鉄所千葉地区）への専用線が敷設されており、石灰石などの輸送が行われていました。

取扱う貨物：多様な貨物に対応

千葉貨物駅では、鉄道コンテナ貨物として、12ftコンテナと20ft大型コンテナを取り扱っています。さらに、産業廃棄物や特別管理産業廃棄物の取扱許可も取得しており、幅広い貨物に対応できる体制を整えています。

駅周辺：臨海工業地帯の中枢

駅周辺は、JFEスチール東日本製鉄所千葉地区など、大規模な工場が立ち並ぶ臨海工業地帯です。当駅の一般公開時には、最寄り駅として内房線の浜野駅が案内されました。

隣の駅

まとめ：変化を続ける貨物駅の未来

千葉貨物駅は、開業以来、日本の貨物輸送を支える重要な拠点として発展を遂げてきました。カーリターダー撤去という大きな変化を経て、現在は新たな段階を迎えています。今後も、コンテナ輸送や産業廃棄物輸送の中心地として、地域の経済活動を支える役割を担っていくものと期待されます。

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