南国酒家

南国酒家

南国酒家（なんごくしゅか、英語名: Nan Guo Shuka）は、1961年に渋谷区桜丘町で創業した中国料理店です。当時はまだ珍しかった広東料理を日本に広める先駆けとなり、「サウスチャイナ」という別名でも親しまれてきました。2020年11月には創業60周年を迎え、現在は東京、神奈川を中心に、福岡、名古屋、埼玉、富山、北海道、岐阜など、全国に19店舗を展開しています。

概要・歴史

1961年（昭和36年）、当時の社長であった宮田慶三郎氏は、自身が経営する東京コープ販売株式会社が渋谷区桜丘町に建設した高級分譲マンション「渋谷コープ」の1階に、南国酒家・渋谷本店（後の渋谷桜丘店、2011年閉店）を開店しました。「100万ドルの夜景」と謳われた香港の夜をコンセプトにしたレストランバーとして、当時としては斬新でモダンな内外装で演出され、深夜営業のバーも併設されていました。また、同マンションの居住者には割引サービスを提供するなど、顧客への配慮も行き届いていました。

1965年（昭和40年）3月には、原宿駅前に東京オリンピックにちなんで名付けられた高級分譲マンション「コープオリンピア」（渋谷区神宮前）を完成させ、同時に南国酒家・原宿店（現在の原宿店本館・迎賓館）を開店しました。

南国酒家は、酢豚にパイナップルを初めて取り入れた店としても知られています。この斬新なアイデアは、当時の日本の食文化に大きな影響を与えました。

沿革

1961年：南国酒家・渋谷本店開店
1965年3月：南国酒家・原宿店（現・原宿店本館・迎賓館）開店
2022年10月：あんかけやきそば専門店が東京駅グランスタに開店

テレビ番組

日経スペシャル ガイアの夜明け 未知なる食材を求めて ～新顔野菜の仕掛け人たち～（2007年10月16日、テレビ東京） - 「新顔野菜」でのビジネス戦略が紹介されました。

関連項目

渋谷コープ - 1960年完成
エンパイアコープ - 1963年完成、野村不動産による建て替えでプラウド新宿御苑エンパイアへ
コープオリンピア - 1965年完成
コープブロードウェイセンター - 1966年完成

参考文献

『荷風!』Vol.17　日本文芸社　2008年

外部リンク

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