南海日日新聞

南海日日新聞について

南海日日新聞（なんかいにちにちしんぶん）は、鹿児島県奄美群島を中心に発行される地域新聞です。1946年の創刊以来、奄美市を本社として様々な地域のニュースや生活情報を伝えてきました。この新聞は、日本新聞協会が運営する全国郷土紙連合にも加盟しています。

創刊の背景と紙名の由来

南海日日新聞は、創業者の村山家国が「南の海の日輪たらむ」という願いを込めて命名しました。特筆すべきは、題字に使用されている「新」の本字（𣂺）には横棒が一つ多いということです。この独特な字体は、読者に強い印象を残します。

発行対象地域

同新聞は、奄美群島の八つの島（喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島）を対象にしています。各地域のニュースをはじめ、生活情報にも範囲を広げ、読者のニーズに応えています。

定期刊行物と関連情報

1993年4月からは、奄美出身者を対象とした情報紙「月刊・奄美」を発行しています。これは本紙に掲載されたニュースをまとめたもので、毎月1回発行されます。奄美群島出身の人々にとって、地元の情報を得るための貴重なリソースです。

支社とテレビ欄

南海日日新聞は、東京、鹿児島、徳之島、沖永良部に支社や総局を運営しています。地方のニュースを細分化する場を提供し、読者との接点を増やしています。また、テレビ欄では、NHK総合、NHK Eテレ、地元のMBC、KTS、KKB、KYTなどの放送局をフルサイズで掲載し、視聴者にとって必要な情報を網羅しています。

奄美民謡の推進活動

1975年から始まった「奄美民謡新人大会」は、奄美の島唄を普及させることを目的としています。この大会は1980年に「奄美民謡大賞」に名称を変更し、地域の文化を支える重要な役割を果たしてきました。しかし、2020年には新型コロナウイルスの影響を受けてビデオ審査が導入され、さらに2021年と2022年は審査自体が中止となりました。

関連情報

奄美群島には他にも「奄美新聞」という別の地域紙があります。南海日日新聞と共に、奄美の多様な視点を持つ報道機関として地域社会に貢献しています。これらの地域紙は、地元の重要な情報源としての役割を果たしています。

まとめ

南海日日新聞は、奄美群島に根付いた地域紙として、戦後から今日に至るまで、地元の人々に密着した報道を続けています。地域の文化や情報を大切にし、地域社会への貢献を続けていることが、長年にわたって愛される理由の一つです。

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