南陽市立結城豊太郎記念館

南陽市立結城豊太郎記念館

南陽市立結城豊太郎記念館は、山形県南陽市に位置する記念館です。ここでは、赤湯町出身で日本銀行総裁を務めた結城豊太郎の生涯と業績を紹介しています。彼の功績を称え、所蔵していた書籍や絵画などを展示公開しています。

概要

結城豊太郎は、横浜市新子安にあった別荘に2万冊もの蔵書を所蔵していました。これらの蔵書を故郷である赤湯町に寄贈し、1935年4月29日に赤湯町立図書館臨雲文庫として開庫しました。その後、1967年4月に町の市制施行に伴い、南陽市立結城記念館と改称されました。

老朽化が進んだ記念館を建て替えるため、1992年に南陽市は「結城豊太郎記念館」建設推進委員会を立ち上げました。官民一体となって募金運動を展開し、日本銀行、日本興業銀行、富士銀行などが大口の協力をしました。そして1994年に着工、翌年4月に待望の新記念館が開館しました。建設にかかった費用は6億3000万円でした。

現在でも、日銀仙台支店に赴任した新支店長が、着任直後に記念館と結城家の菩提寺である向陽山東正寺に参詣することが恒例となっています。

臨雲文庫表門

記念館の表門は、結城豊太郎が井上準之助の東京の邸宅にあったものを遺族から譲り受け、臨雲文庫の開庫にあたって移築したものです。この門は薩摩藩御隠居屋敷表門と伝えられる長屋門で、明治維新の際に志士たちがくぐったであろう往時を偲ばせます。故郷の若者たちが世界に羽ばたいて欲しいという願いを込め、この場所に設置されました。

沿革

1935年（昭和10年）4月29日 - 赤湯町立臨雲文庫として開館
1967年（昭和42年）4月 - 南陽市立結城記念館に改称
1995年（平成7年）4月20日 - 新館が完成し、南陽市立結城豊太郎記念館として開館

利用案内

入館料: 無料
開館時間: 9時00分 - 16時30分（入館受付は午後4時まで）
休館日:
毎週月曜日（祝日の場合は翌日または翌々日）
年末年始（12月29日 - 1月3日）

アクセス

公共交通機関:
JR奥羽本線赤湯駅からタクシーで5分
JR奥羽本線赤湯駅から徒歩25分

参考文献

山形放送株式会社山形県大百科事典事務局編 『山形県大百科事典』山形放送、1983年。
金田祐作『郷土が生んだ三人の日銀総裁 : 池田成彬・結城豊太郎・宇佐美洵』米沢信用金庫、2006年。

外部リンク

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