友近

友近（ともちか）

友近は、1973年8月2日に愛媛県松山市で生まれた日本のお笑いタレント、ものまねタレント、女優、演歌歌手です。彼女は吉本興業東京本社（東京吉本）とエージェント契約を結び、大阪NSC23期生として芸人の道を歩み始めました。

幼少期と学生時代

友近は松山市立の小学校、中学校を経て松山東雲高等学校、そして松山東雲女子大学で人文学を学びました。幼少期からお笑いが好きで、姉と共にアドリブ芝居をしたり、モノマネを披露することが趣味でした。特に『花王名人劇場』を観たことがきっかけで自分もモノマネで知られる存在になりたいと考えるようになったといいます。

中学生の時には歌のオーディションやカラオケ大会に挑戦し、14歳で「全国ジュニア歌謡選抜」で優勝した経験を持ちます。大学在学中に地元のテレビ局でレポーターとして活動し、その後もローカルタレントとコンビを組む経験を経て、1996年には解散を迎えました。

社会人としてのスタート

大学卒業後、友近は愛媛県内の旅館で仲居として働いていましたが、再び地元テレビ局の仕事をすることになり、レポーターとして約3年の経験を積みます。この時期には多くのレギュラー番組やCMに出演し、「愛媛のスター」としての地位を築くものの、自身の目指す方向とのズレを感じるようになります。その結果、26歳で吉本総合芸能学院（NSC）への入学を決めました。

芸人としての活動開始

2000年に大阪へ移りNSCに入学。同期には勝山梶、モンスターエンジンらがいました。27歳での入学という遅いスタートでしたが、その後多くのアルバイトをしながら人々の言動を観察する姿勢が身につきます。2001年にNSCを卒業後は「baseよしもと」で活動を開始。しかし若い商品が多く在籍する中で、その人気を確立するのは簡単ではありませんでしたが、やがてFUJIWARAやバッファロー吾郎の先輩たちの目に留まり、深夜番組出演の機会を得るようになります。

磨かれる芸風と受賞歴

彼女は自身の芸風を確立し、2002年には「R-1ぐらんぷり」にファイナル進出。そして2003年にはNHK上方漫才コンテストでの優秀賞、NHK新人演芸大賞での大賞を受賞し、その名は広まりました。多様なテレビ番組に出演し、特に2004年からは「ABCお笑い新人グランプリ」での受賞もあり、徐々に全国区での活動が増えていきます。

プライベートと人間性

友近の愛称は「ともちー」で、スリーサイズはB94・W63.8・H96と公表されています。家庭では占い師の母親と、3歳上の姉がいます。父は当初は友近の芸能界入りに反対していましたが、2016年に他界。父のエピソードは、彼女のキャラクター「西尾一男」のネタにも影響を与えています。

彼女の芸風は、様々な職業を模した一人コントや人の言動をデフォルメにして演じるスタイルで定評があります。特に、旅館の女将や官公庁の職員、さらにはクラブのママなど、多彩なキャラクターで観客を楽しませます。また歌唱力にも定評があり、2004年には「Tokyo」で歌手デビュー。

現在と未来

今や彼女は吉本所属の女性芸人の中でトップのレギュラー番組数を持つ人気芸人の一人です。2023年には「カーペット大使」に任命されるなど多方面で活躍しており、ますます目が離せない存在と言えます。友近は今後も自身のユニークなスタイルでエンターテインメント界に新しい風を吹き込み続けることでしょう。

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