古口駅について
古口駅(ふるくちえき)は、
山形県最上郡戸沢村にある
東日本旅客鉄道(JR東日本)の
陸羽西線の駅です。この駅は
1913年に開業され、長い歴史を持つ駅です。しかし、
2022年5月から、
陸羽西線の運行が休止され、代行バスによる輸送が行われています。また、古口駅もその影響を受けて営業を休止することとなりました。
駅の歴史
古口駅は
1913年12月7日に、官設鉄道の終着駅として開業しました。この当初は酒田線に属しており、開業当初から多くの人々に利用されてきました。
1914年には路線が延び、途中駅としての役割を果たします。
1917年には路線名が改称され、
陸羽西線の駅となります。
1978年には貨物の取り扱いを廃止し、
1984年には荷物の扱いも終了しました。
1987年に国鉄の分割民営化が行われた際、JR東日本の駅として運営されることとなります。その後、
1991年には簡易委託化が進み、
2002年には東北の駅百選にも選ばれるなど、地域の重要な交通拠点としての役割を果たしています。
2014年には駅舎の建て替えが行われるなど、着実に改善が施されてきましたが、
2022年には高屋道路のトンネル建設に伴う運行休止が発表され、
鉄道駅としての機能が停止しました。
駅の構造
古口駅は1面2線を持つ島式ホームを有しています。この構造により、他の駅と比較しても特異な特徴があります。
陸羽西線内で唯一の交換可能な駅であり、さまざまな運行形態に対応できる設計になっています。駅舎からホームは構内
踏切で結ばれており、利便性が確保されています。
新庄統括センター(
新庄駅)が管理する簡易委託駅でもあり、駅業務は効率的に行われています。駐車場や交通アクセスに関する整備も行われていますが、運行休止中のための利用状況は低調です。
利用状況
JR東日本による情報によれば、2023年度の古口駅の1日平均乗車人員は16人とされています。これは過去のデータから見ても非常に少なく、利用者数が減少していることがわかります。特に2000年度以降、乗車人員は年々減少傾向にあり、地域における交通の現状を反映しています。
周辺環境
古口駅周辺には、小さな駅前広場があり、
タクシーやバスが停車する場所が用意されています。この駅の周辺には
戸沢村役場や
最上川の船下り場、古口
郵便局などがあり、地域に密接した生活環境を持っています。また、代行バスの停留所も設けられているため、運行休止中でも一定の交通手段は維持されています。
隣接する駅
陸羽西線の隣接駅には津谷駅と高屋駅が存在し、それぞれの駅での接続が可能です。
古口駅は歴史的な背景や地域の交通体系において重要な役割を果たしており、今後の復活運行が注目されます。地域住民にとっても、大切な思い出と便利な生活の場を支えてきた駅として、多くの人々に愛されてきました。