吉住晴斗

吉住晴斗（よしずみ はると）

吉住晴斗は、2000年3月12日に山形県鶴岡市で生まれた元プロ野球選手で、投手として福岡ソフトバンクホークスに所属していました。彼は右投右打のスタイルでプレーしていました。

経歴

プロ入り前

吉住は、小学校3年生の時に鶴岡市立朝暘第五小学校で軟式野球を始め、その後鶴岡市立鶴岡第二中学校の軟式野球部に所属していました。最初は外野手や遊撃手として活躍していましたが、技術向上に苦しんだ時期もあり、中学で野球をやめることを考えたこともありました。しかし、鶴岡東高校の関係者からの誘いを受けて進学し、硬式野球部で投手としての道を歩み始めます。

入学時は体格が細身でしたが、監督の指導のもとで本格的な投球練習を開始し、1年目の秋にはベンチ入りを果たします。2年生の夏には全国高等学校野球選手権大会に出場し、1回戦で2番手として登板。初戦敗退でしたが、福岡ソフトバンクホークスから注目されることとなりました。

2017年のNPBドラフトではソフトバンクから1位指名を受け、山形県内の高校生では初の快挙でした。契約金8000万円、年俸800万円という条件で入団し、背番号は26番でした。

プロ入り後

プロ入り後の2018年には、三軍の非公式戦で25試合に登板し、3勝9敗、防御率6.69といった成績を残しました。二軍の公式戦には出場できませんでしたが、翌シーズンには二軍公式戦で12試合に登板。0勝2敗、防御率5.31という結果でした。しかし、三軍戦では好成績を残し、フレッシュオールスターにも出場し、注目を浴びます。

2020年には三軍戦で22試合に登板し、成績は3勝2敗、防御率4.89。しかし、球団から支配下選手契約の解除を通告され、育成選手としての再契約を提案されます。彼は一時、現役引退を考えるも、ダルビッシュ有からのアドバイスを受け、再び現役を続けることを決意します。

2021年には育成選手として新たな挑戦を開始し、サイドスローに取り組みますが、二軍公式戦での出場に留まり、最終的に戦力外通告を受けて現役引退を表明しました。

引退後

引退後は、福岡ソフトバンクホークスの球団職員として野球振興部に所属し、小学生の指導や野球の普及活動に従事する予定です。

プレースタイル

吉住選手の最大の武器は、最速151km/hを記録したストレートと多彩な変化球です。彼はオーバースローで投げていましたが、育成選手に転じた後はサイドスローに転向し、さらなる成長を目指していました。

人物

彼の名前「晴斗」は、母親が「晴れ間にのぞくさわやかな青空のような男の子に育ってほしい」という願いを込めて名付けたものです。両親の影響を受け、幼少期から料理に興味を持ち、クッキーやプリンを自作するほどの腕前を持っていました。また、家族はスポーツに秀でており、母は陸上の短距離選手、姉はバスケットボールの選手でした。

吉住選手は「YAMAGATAドリームキッズ」の1期生としても知られており、身体能力の高さを示すエピソードが多くあります。特に彼は中学時代、身体能力が非常に高く、野球だけでなく他のスポーツでも挑戦していたと言われています。

引退を決意する際には、彼の心の中に不安があったものの、ダルビッシュ有との交流が彼を支えたことは特筆すべき点です。ダルビッシュからの助言や励ましが、彼にとって大きな意味を持ったのです。現在、吉住選手は新しいステージでの活躍が期待されています。

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