吉田夜世

概要

吉田 夜世（よしだ やせい、通称：よるよ）は、日本のボーカロイドプロデューサーです。北海道出身で、現在は東京を拠点に活動しています。誕生日は2月3日。

主にEDM（エレクトロニック・ダンス・ミュージック）やポップスを得意ジャンルとし、ボーカロイドをはじめとする歌声合成ソフトウェアを用いた楽曲を制作・発表しています。楽曲制作において特に使用頻度の高い合成音声ライブラリとしては、初音ミク、重音テト、歌愛ユキ、小春六花、GUMIなどが挙げられます。

活動初期には「Yasson（ヤッソン）」という名義を使用していましたが、この名称に含まれる英単語が不適切な表現（ass＝肛門）と見なされることが多く、各種プラットフォームでの制約が生じたため、現在の「吉田夜世」へと改名する運びとなりました。

2025年現在、主な活動の場はニコニコ動画、YouTube、X（旧Twitter）、Instagram、TikTokなどのオンラインメディアであり、多角的に音楽を発信しています。

人物

音楽活動の傍ら、吉田夜世氏のパーソナルな側面も知られています。

食の好みとしては、ラーメンを好物としており、特に味噌ラーメンがお気に入りであると語っています。一方で、甘酒は苦手な食べ物とのことです。趣味は音楽関連に加え、ゲームをプレイすることも楽しんでいます。

音楽的な背景には、様々なジャンルからの影響が見られます。小学校高学年頃にはGreeeeNやコブクロといったJ-POPを聴き、中学時代からはONE OK ROCK、RADWIMPS、BUMP OF CHICKENといった国内の人気ロックバンドに深く傾倒しました。

また、スポーツ観戦にも親しんでおり、プロ野球では北海道日本ハムファイターズのファンであることを公言しています。

経歴

音楽の道を志すきっかけ

吉田夜世氏が音楽に触れ始めたのは中学時代です。友人にギターを勧められたことが、楽器を手に取る最初の契機となりました。

同時期には音楽ゲームにも熱中しており、「太鼓の達人」や「Project DIVA」といったタイトルをプレイしていました。特に、「Project DIVA 2nd」に収録されていた、kz（livetune）氏とYellow氏による楽曲「愛言葉」を聴いたことが、ボーカロイドという文化、そしてそのクリエイターたちに対する関心を深める決定的な出来事となり、kz氏やYellow氏をはじめとする多くのボカロ楽曲を聴き込むようになりました。

高校進学後は軽音楽部に入部し、ギターボーカルとしてバンドを結成しました。ここでは、演奏するだけでなく、自らの感性を形にする作曲活動にも取り組み始め、音楽表現者としての第一歩を踏み出しました。

大学時代もバンド活動を継続しましたが、並行して4年次からはデスクトップミュージック（DTM）を本格的に学習。コンピューターを用いた楽曲制作の技術を習得しました。

ボーカロイドプロデューサーとしてデビュー

学生時代に培った音楽的な素養とDTMスキルを経て、2020年にオリジナル楽曲「たゆたう箱の中で」を発表。これがボーカロイドプロデューサー、吉田夜世としてのデビュー作となりました。

デビュー以降、コンスタントに楽曲を発表し続け、EDMやポップスを基調としたそのサウンドは多くのリスナーから支持を得ており、現在のボーカロイドシーンにおいて注目される存在の一人となっています。

ディスコグラフィ

オリジナル楽曲一覧

外部リンク

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