国営越後丘陵公園

国営越後丘陵公園：北陸・新潟地方唯一の広大な国営公園

新潟県長岡市に位置する国営越後丘陵公園は、北陸・新潟地方で唯一の国営公園として、その広大な敷地と豊かな自然を誇ります。元々は長岡ニュータウン開発計画の一環として造成された土地でしたが、計画変更に伴い、都市公園として整備されることとなりました。1989年の事業開始から順次拡張され、現在は338.4haが開園し、完成時には400haに達する予定です。本州日本海側最大規模の国営公園となる予定で、そのスケールの大きさが魅力の一つです。

健康ゾーン：遊びと花が満開のエリア

1998年に開園した健康ゾーン（120ha）は、遊具や花畑が充実したエリアです。広大な芝生広場「緑の千畳敷」では、ゆったりと過ごしたり、ピクニックを楽しんだりできます。子供たちは、多様な遊具エリア、ふわふわドーム、芝ソリゲレンデ、水遊び広場などで一日中遊ぶことができます。

休憩施設も充実しており、「花と緑の館」、「暖の館」では、くつろぎの時間を過ごせます。展望台からは公園全体を一望でき、斜行エレベーターも設置されているので、高齢者や小さなお子さん連れでも安心です。また、「越の池」では音楽噴水が上がり、美しい景観を演出します。

四季折々の花々も魅力的で、春にはチューリップ、夏にはアジサイ、秋にはコスモスなど、色とりどりの花々が来園者を迎えます。特に有名なのが、「ながおか香りのばら園」です。800品種2400株ものバラが咲き誇り、その香りは多くの来園者を魅了しています。初夏と秋には「香りのばらまつり」が開催され、多くの人で賑わいます。

バーベキュー施設も完備されているので、家族や友人と楽しい時間を過ごすことができます。過去には、夏季と冬季にイルミネーションイベントも開催されていましたが、現在は休止しています。

里山フィールドミュージアム：自然と文化に触れるエリア

2007年に開園した里山フィールドミュージアム（220ha）は、里山の自然と文化を体験できるエリアです。拠点施設である「里山交流館えちごにあん」を中心に、古民家や「越の里山館」、「体験工房かたくり」などの施設があり、田んぼや畑では農業体験もできます。

季節ごとのイベントも開催され、子供たちに人気の「カブトムシハウス」も夏には登場します。2018年には「あそびの里」もオープンし、新潟県初となる公認パークゴルフコースや「草原の家」などの施設が加わりました。

自然豊かな散策路も整備されており、里山の静寂と自然美を満喫できます。

アクセスとその他

公園へのアクセスは、関越自動車道長岡ICから約10分と便利です。公共交通機関を利用する場合は、JR長岡駅から路線バスが運行しています。

冬季（12～3月）は、公園の入園料と駐車料金が無料となります。ただし、里山フィールドミュージアムは閉鎖され、健康ゾーンの一部施設も休止となるためご注意ください。逆に、冬にはソリゲレンデやクロスカントリースキー、スノーシューを楽しむことができます。用具の貸し出しも行われているので、気軽に雪遊びを楽しめます。

国営越後丘陵公園は、自然と触れ合い、四季の移ろいを感じ、様々なアクティビティを楽しめる、魅力的な公園です。家族連れからカップル、シニア層まで、幅広い層の来園者にとって、思い出に残る一日を提供してくれるでしょう。

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