国立成育医療研究センター

国立成育医療研究センターの概要

国立成育医療研究センター、正式には国立研究開発法人国立成育医療研究センター（NCCHD）は、日本の東京都に位置している国立の医療機関です。このセンターは、厚生労働省の管轄のもと、特に小児医療や成育に関する高度な研究と医療サービスを提供することを目的として設立されました。もともとは、2002年に設立された国立成育医療センターが、2010年に法的な組織移行を経て、現在の形になりました。

設立の背景

国立成育医療研究センターの設立目的は、胎児から新生児、小児、そして成人までを見据えた医療を行い、特にリプロダクションサイクルに関与する疾患への対応を強化することにあります。医療だけでなく、その背後にある研究の重要性も認識され、質の高い医療を提供することに力を入れています。

役割と機能

このセンターは、病院と研究所が一体となって運営されており、難病を抱える子どもたちやその家族に対して、安全性と有効性が確立された先進的な医療を提供する役割を担っています。小児救急医療や周産期医療を含む成育医療全般にわたるサービスを展開し、全国的なモデルを確立しようとする努力がなされています。また、周産期母子医療センターや小児救命救急センターとして認定されていることも大きな特色です。

沿革

• - 2002年3月 - 国立大蔵病院と国立小児病院が統合され、国立成育医療センターが設立されました。
• - 2010年4月 - 独立行政法人へ移行し、国立成育医療研究センターに改称されました。
• - 2015年4月 - さらに国立研究開発法人として改組され、現在の名称となりました。

医療機関の詳細

国立成育医療研究センターは、さまざまな指定医療機関としても機能しており、自立支援医療や養育医療、精神保健、身体障害者福祉に関する医療を提供しています。また、臨床研修指定病院として、医療従事者の育成にも貢献しています。

院内施設

患者やその家族が利用できる施設として、12階にはレストラン「つばさ」があり、5階には売店とコインランドリー、地下1階にはベーカリーやボランティアショップなどがあります。これにより、患者や付き添いの方々が快適に過ごせる環境が整えられています。

アクセスと周辺情報

センターへのアクセスは、小田急小田原線の祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩15分、または成城学園前駅からのバスも利用できます。周辺には砧公園やドナルド・マクドナルド・ハウスせたがやがあり、癒しの環境が整っています。

国際的な評価

また、2016年には「世界で最も技術的に先進的な30の小児病院」の一つとして評価されたこともあり、その技術力は国際的にも認識されています。このように、国立成育医療研究センターは小児医療と研究の最前線に立ち、次世代を担う子どもたちの健康を支えるために日々努力しています。

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