国道12号の概要
国道12号(こくどう12ごう)は、
北海道の
札幌市中央区から
旭川市に至る
一般国道です。この道路の全長は約157
キロメートルで、主に
江別市、
岩見沢市、三笠市、
美唄市、
砂川市、
滝川市を経由します。札幌から江別までの区間は札幌江別通とも呼ばれ、中央
国道と神居
国道という別名も存在します。また、この
国道は全線で
道央自動車道と平行しており、特に
美唄市光珠内から
滝川市国道38号交差点にかけての29.2
キロメートルは、日本一長い直線道路として注目されています。
起点と終点、および経過地
国道12号の起点は
札幌市の北1条西3丁目にあり、
国道36号や
国道230号とも接続しています。終点は
旭川市の4条通8丁目で、こちらも
国道39号に繋がっています。重要な経過地としては、
江別市(野幌町)、
岩見沢市、
美唄市、
砂川市、
滝川市、そして
深川市を挙げることができます。実延長は156.8
キロメートルで、
札幌市内は14.2
キロメートルを占めています。
歴史
国道12号の起源は
1886年5月に着工された上川道路に遡ります。この道路の建設は、当時の囚人たちによって行われ、幅約2
メートルの道路が90日間で仮開通しました。その後、
1887年から
1890年にかけて本工事が進められ、最終的に全線が開通しました。この工事において、「可成(なるべく)直線路に為すを主とし」という方針が確立され、
美唄市と
滝川市間の長大な直線道路が形成されました。
その後、上川道路は様々な改良を経て、
1907年には正式に
国道43号の一部に指定されました。
1920年の法改正により、現在の
国道12号として広く認識されるようになりました。
1952年には
一級国道として指定されつつ、
1965年には
一般国道12号として分類されました。その後も北部地方の重要な交通路としての役割を担い、1990年には
砂川市に「上川道路開鑿記念碑」が建立されました。
2020年には「大河
石狩川に並ぶ、日本一の直線
国道」として
手づくり郷土賞を受賞しています。
現在の状況
国道12号には多くの道路施設が存在し、いくつかのバイパスや橋、トンネルが整備されています。特に
美唄市から
滝川市にかけての直線道路は、観光名所ともなっており、「直線道路日本一」の
モニュメントも設置されています。また、近年では流雪溝などの排雪設備も整備され、冬期間の走行がしやすくなっています。
この
国道は、単なる交通路であるだけでなく、多くの歴史や文化を孕んだ重要な地域の結びつきを示す道でもあります。将来的には、さらなる整備や地域振興が期待されています。