国際基督教大学高等学校

国際基督教大学高等学校の概要

国際基督教大学高等学校（ICU高校）は、東京都小金井市に位置する私立の高等学校で、1978年に設立されました。大学の附属校として、特に帰国子女の受け入れを目的とした教育環境を整えています。キャンパスは広大で、東京ドームの約1.6倍の面積を誇り、その中で多様な教育活動が行われています。

教育理念と生徒構成

本校の教育は国際基督教大学の理念を受け継いでおり、キリスト教精神や人権に基づいた教育を目指しています。生徒数は約240名であり、帰国生が全体の約3分の2を占めています。帰国生は、現地校やインターナショナル・スクールを経由した者、日本人学校出身の者に分かれます。また、一般生と呼ばれる日本でのみ教育を受けた生徒も多く、その中には海外滞在経験がある『隠れ帰国生』も存在します。各生徒が異なる背景を持ちながら交流し、多様な視野を持つことが促されています。

授業とカリキュラム

国際基督教大学高等学校では、主に日本語で授業が行われており、国語、数学、英語の教科は入学時に実施されるプレイスメントテストによってレベル別に分けられます。英語の授業では、文法学習と文学の授業があり、文学はすべて英語で行われます。また、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語が第二外国語として選べるため、多言語の習得が可能です。自分のスタイルで学びやすい環境を整えている点も特徴です。

学校生活と行事

制服は存在しますが、平常時は私服登校が許可されており、生徒の自由度が高いのも特徴です。学校内には食堂や寮、売店が併設され、快適に学校生活を送るための施設が整っています。また、キリスト教関連の行事も多く、学生たちは週に一度自由参加の礼拝を行うほか、国際的な視点を持つ行事も数多く実施されています。芸術やスポーツ活動も盛んで、年度ごとに行われる文化祭や体育祭は生徒たちの大きなイベントとなっています。

部活動の特色

様々な部活動があり、器楽部は映画『スウィングガールズ』のモデルになったことで知られています。アーチェリー部は強豪として名を馳せており、ダンス部も全国大会で高い評価を受けています。野球部は、数々の挫折を経て成長し、数回勝利を収めている評価も高まっています。このように、部活動を通じて生徒たちは仲間との絆を深めつつ、スキルを磨いていきます。

進学情報

進学に関しては、国際基督教大学の推薦入学も可能ですが、定められた条件を満たす必要があります。多くの生徒は他の私立大学に進学するため、大学の入試に向けた勉強にも力を入れています。さまざまな進路選択ができる点が魅力となっています。

アクセス

学校へのアクセスも便利で、西武多摩川線の新小金井駅から徒歩で約15分。その他の交通機関でも国際基督教大学行きのバスが運行されており小金井市内へのアクセスはしやすいです。また、2006年からは専用のスクールバスも運行されています。

国際基督教大学高等学校は、教育理念や多様なバックグラウンドを持つ生徒たちとともに、国際感覚を育む学校です。

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