土山しげる

土山しげるについて

土山しげる（つちやま しげる、1950年2月20日 - 2018年5月24日）は、日本の漫画家です。石川県金沢市で生まれ、大阪府で育ちました。拓殖大学を中退後、漫画家を目指し、望月三起也に師事しました。

キャリア初期：アクション漫画

1974年、『ダラスの熱い日』で本格デビュー。初期は師匠の影響もあり、アクション漫画を多く手がけました。原作付きの作品が多く、『極道ステーキ』などの作品で高い評価を得ました。1993年頃には月に300ページもの漫画を描くほどの多忙ぶりでしたが、過労で倒れ入院を経験。この入院が、後の食漫画家としての土山しげるを形作るきっかけとなりました。

食漫画への転身

入院中に病院食の不味さを痛感した土山は、「食漫画」を描きたいという強い意欲を持つようになりました。退院後、その思いを形にした『喧嘩ラーメン』を発表、続く『食キング』で「食漫画」こそが自身が本当に描きたいものであると確信しました。その後は、亡くなるまで「食漫画」に専念し、その独特な作風は、グルメ漫画の巨匠として多くのファンを魅了しました。

土山しげるの食漫画の特徴

土山しげるの「食漫画」は、従来のグルメ漫画とは一線を画しています。食材や調理法を紹介するのではなく、食べる人に焦点を当て、その人物の感情やドラマを食を通じて描く点に特徴があります。この独自の視点は、多くの読者の共感を呼び、グルメ漫画の新たな可能性を切り開きました。

受賞歴と晩年

2007年には『喰いしん坊!』で日本[[漫画家協会賞]]優秀賞を受賞。晩年まで精力的に作品を発表し続けましたが、2018年5月24日に68歳で亡くなりました。

その他の活動

漫画家としての活動の他、大阪芸術大学芸術学部キャラクター造形学科客員教授を務め、後進の育成にも力を注ぎました。また、テレビ番組にも多数出演し、その人柄と食への情熱で多くの視聴者を楽しませました。

主な作品

『ダラスの熱い日』
『極道ステーキ』
『喧嘩ラーメン』
『食キング』
『喰いしん坊!』

アシスタント

山田恵庸
タカヤス（杉本隆康）

映像作品への出演

マンガノゲンバ（NHK衛星第2テレビジョン）
特報首都圏（NHK東京テレビジョン）
Nちゃんねる（仮）（エフエム西東京）
中居正広のミになる図書館（テレビ朝日）
漫学〜Nちゃんねる（仮）〜（エフエム西東京）
シコウヒンTV
あるある議事堂（テレビ朝日）

選集

土山しげる自選 ラーメン特別選！（2017年、宝島社）
土山しげる自選 がっつり飯マンガ特別選！（2017年、宝島社）



土山しげるは、アクション漫画から食漫画へと作風を大きく変化させながらも、常に読者の心に響く作品を生み出し続けた稀有な漫画家でした。その情熱と才能は、後世に語り継がれるでしょう。

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