土性沙羅

土性 沙羅（どしょう さら）

土性沙羅は、1994年10月17日生まれで三重県松阪市高町出身の元女子レスリング選手です。身長159cmで、主に69kg級で競技をしていました。彼女は2017年に至学館大学を卒業し、翌月から2023年3月31日まで東新住建に所属。その後、松阪市役所に勤務しています。

来歴

沙羅のレスリングキャリアは、父の吉田栄勝が指導を受けたことで始まり、彼が主宰する一志ジュニア教室でのトレーニングからスタートしました。父の指導のもと、彼女はタックル技術を徹底的に磨き、全国少年少女選手権では4年生から3連覇を成し遂げました。また、中学校時代には全国中学生選手権で2連覇を記録。

2010年に愛知県の至学館高校に進学し、1年生で全国高校女子選手権を制しましたが、全日本レスリング選手権大会では2位となりました。2年生では全日本選抜で優勝し、同年のゴールデングランプリでも優勝を果たし、世界ジュニア選手権でも金メダルを獲得。高校選手権での2連覇も果たしました。

2013年には至学館大学に進学し、全日本選抜での2連覇により世界選手権の代表に選出されました。世界選手権では銅メダルを獲得し、ユニバーシアードや全日本学生選手権でも優勝を達成。その後も順調に実績を重ね、2014年の世界選手権では2位に輝くなど、多くの栄冠を手に入れました。

2016年にはリオデジャネイロオリンピックに出場し、初戦から順調に勝ち進み、決勝でロシアのボロベワを相手に金メダルを獲得しました。彼女のオリンピック金メダルは、日本女子レスリング界において重要な出来事でした。

その後も様々な国際大会で優勝を重ね、2017年にはアジア選手権、全日本選抜、世界選手権の3冠を達成。8連覇を果たすなど、彼女の競技生活は驚異的なものとなりました。2018年、2019年にかけても国際大会での優勝を経験し、東京オリンピック出場を果たしましたが、メダルには届かず5位という結果となりました。

2023年3月に現役を引退し、松阪市役所に転身することを発表しました。彼女のレスリング選手としての道のりは圧倒的な実績の積み重ねであり、多くの若手選手の模範となっています。

人物

土性沙羅は「阪神タイガース」の熱烈なファンで、特に北條史也選手のファンとして知られています。また、音楽では邦楽ロックバンドのBUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKENが好きで、ライブにも参加するほどのファンです。2017年には、プロレス大賞で特別表彰も受けました。2021年には自身のTwitterで結婚を報告し、プライベートでも新たなスタートを切りました。

彼女の競技における情熱や努力、勝利への思いは、多くの人々に勇気を与え続けています。今後は市役所の職員として新たな一歩を踏み出し、地域社会への貢献を目指すことでしょう。

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