土田英生

土田 英生（つちだ ひでお）

土田英生は、1967年3月26日に愛知県大府市で生まれた日本の著名な劇作家、演出家、俳優です。彼は現在京都市に住み、劇団「MONO」の代表を務めています。また、彼の所属事務所は有限会社キューカンバーで、業務提携をキューブと結んでいます。

略歴

土田は大府市立神田小学校、大府中学校、星城高等学校を卒業後、1985年に立命館大学産業社会学部に入学しました。在学中、学生劇団「立命芸術劇場」に参加し、演劇の道に進むこととなります。1年生の時には、鴻上尚史作の『デジャ・ヴュ』で主演に抜擢され、注目を集めました。しかし、大学を中退し、1989年には「B級プラクティス」を結成し、劇作及び演出に携わり始めました。その後、1998年から3年連続で岸田國士戯曲賞の最終候補となるも、受賞には至りませんでした。

1991年にはコントユニット「GOVERNMENT OF DOGS」を結成し、様々なコント作品を生み出しました。1999年には『その鉄塔に男たちはいるという』で第6回OMS戯曲賞大賞を受賞し、2001年には文学座に提供した『崩れた石垣、のぼる鮭たち』にて第56回芸術祭賞演劇部門の優秀賞を受賞しました。また、2003年には文化庁新進芸術家派遣研究員としてロンドンに留学するなど、幅広い活動を展開しています。

土田は「日本の劇」戯曲賞や北海道戯曲賞の最終選考委員も務めており、現在はOMS戯曲賞の選考委員も担当しています。俳優としても活動しており、テレビドラマ『半沢直樹』などに出演しています。

主な受賞歴

• - 第6回OMS戯曲賞大賞（1999年）
• - 咲くやこの花賞（2000年）
• - 大阪府舞台芸術奨励賞（2000年）
• - 京都市芸術新人賞（2000年）
• - 第56回文化庁芸術祭優秀賞（2001年）
• - 京都府文化賞奨励賞（2003年）

主要作品

土田は多くの舞台の劇作や演出を手がけており、代表的な舞台作品には以下のようなものがあります。

• - 1998年: 劇団M.O.P.『遠州の葬儀屋』
• - 2000年: パルコ・プロデュース『ボーイズ・タイム』
• - 2001年: 文学座『崩れた石垣、のぼる鮭たち』、劇団青年座『悔しい女』
• - 2006年: ホリプロ『錦鯉』
• - 2009年: MONO『床下のほら吹き男』、演劇集団円『初夜と蓮根』
• - 2011年: アミューズ『バッド・アフタヌーン』
• - 2023年: 舞台『宇宙よりも遠い場所』、ニッポン放送『燕のいる駅-ツバメノイルエキ-』

テレビドラマおよび映画脚本

土田はテレビドラマや映画においても脚本を手がけており、代表的な作品には以下のものがあります。

• - テレビドラマ: 『浪花少年探偵団』（2000年）、『天才柳沢教授の生活』（2002年）、『半沢直樹』（2020年）など。
• - 映画: 『約三十の嘘』（2004年）、『初夜と蓮根』（2012年）など。

著書

彼は自身の考えや経験を綴った著書も出版しており、エッセイや小説など、幅広いジャンルでの執筆活動を行っています。主な著書には『自家中毒 ある劇作家の肖像』や『ゴバンの目を走る女』、『プログラム』などがあります。

出演

土田は俳優としてもその活動を広げており、テレビドラマ『青春トライ'97』や『ごちそうさん』、および『半沢直樹』などで多様な役を演じています。さらに、映画『心のありか』に出演予定です。

このように、土田英生は劇作家、演出家、俳優として多岐にわたる活躍を見せる、日本の演劇界において欠かせない存在となっています。

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