地蔵橋駅

地蔵橋駅の概要

地蔵橋駅（じぞうばしえき）は、徳島県徳島市の西須賀町西開に位置する四国旅客鉄道（JR四国）牟岐線の駅であり、駅番号はM04です。長い歴史を有し、地域住民に親しまれているこの駅は、過去の変遷を経て現在に至っています。

歴史的背景

地蔵橋駅は、1913年4月20日に阿波国共同汽船の駅として開業しました。その後、国有鉄道がこの駅を借り上げ、小松島軽便線の一部として機能することになりました。駅名は、東側を流れる多々羅川に架かる橋から名付けられました。

1917年には阿波国共同汽船が駅を買収し、国有化されました。1961年には小松島線の一部が分離され、牟岐線に所属することとなりました。1970年に貨物の取り扱いは終了し、1972年には駅員が配置されない無人駅へと移行しました。

1987年の国鉄分割民営化に伴い、地蔵橋駅はJR四国の駅となり、2008年には簡易委託駅が廃止され、完全無人化が進みました。同年の12月中旬には食券型自動券売機が設置され、利便性が向上しました。また、2014年に旧事務室が地域住民の交流スペース『地蔵橋ふれあいステーション』として改装され、地域のコミュニティ活動の場となっています。

ただし、2019年には駅内のトイレが廃止され、現在では公衆電話や郵便ポストなどが駅舎前に設置されています。

駅の構造と環境

地蔵橋駅は、1面1線のホームを持つ地上駅です。以前は島式ホームを有していましたが、無人化後の改変により、現在の構造となりました。駅舎は大正15年に建築された木造であり、レトロな雰囲気を醸し出しています。

駅の周辺は新しい住宅が建ち、徳島市のベッドタウンとして発展していますが、裏手には田畑が広がり、自然の風景も残されています。桜の季節には駅前にある大きな桜の木がライトアップされ、多くの人々が訪れるスポットとなっています。

地域の施設

駅周辺にはいくつかの施設が点在しています。たとえば、徳島市役所勝占支所や徳島中央警察署西須賀町交番、さらには博愛記念病院もあり、地域の公共サービスが受けられる環境が整っています。また、近隣には徳島県道168号地蔵橋停車場線や徳島県道136号宮倉徳島線が通っており、交通の便も良好です。さらに、弁天山は日本一低い山として有名で、その自然も地域の魅力の一部です。

地蔵橋駅は、文化の森駅から中田駅にかけての牟岐線の一部であり、日常的に利用されている駅です。地域に根付いた存在である地蔵橋駅は、これからも多くの人に利用され続けることでしょう。

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